日本茶インストラクター Nishikien owner's weblog 


日本茶インストラクターの店主によるお茶や茶器などにまつわる事柄。

シングルオリジンの日本茶をただの産直にしてはいけない。

シングルオリジン話題です。コーヒーなどと比べて、良品の生産のロットが少ない事もお茶の難しさのひとつです。
 
一例ですが、高品質を目指して自然仕立て園として手摘みを行った場合、優秀なお茶摘みさんで1日1人当たり約10㎏の摘採。10人で100㎏/日の生葉が摘み採られて、製茶工場での荒茶製造を経て、仕上げ茶となるのが概ね約19~18㎏強。お茶摘みさん1人当たりのコストは約1万円。
 
日本の製茶機械はバッチ式なので、一度に投入する生葉の量で製茶機械のサイズが決まっています。
稼働しているサイズで目にするのは、35K、60K、90K、120K、240K(数字は生葉量の目安。形状のある良品の場合、60Kに対して50㎏の生葉投入)機械のサイズの大小は関係なく、荒茶の出来上がるまでの時間は約6時間です。
 
1バッチ内の生葉の品質が揃っている事が、良茶製造の原則なので、小型機械の方が揃えやすくなります。
  
シングルオリジンが商品としてイメージされるのは、単園(一ヵ所だけの園地)で、高品質とするのなら1日の生産量はどう頑張っても40㎏程度です。※20人以上のお茶摘みさんを導入して60Kの製茶機械で4回の製茶を行ったと想定した場合。
 
品質やイメージを踏まえてシングルオリジンの製品とした場合、年間で1アイテムが10㎏~100㎏程度の小ロットなってしまうのが日本茶です。
 
これでは商売にならないとすれば、「どこどこ茶工場のお茶」「何々茶園のお茶」となっていくのでしょう。ただ、それでは産直となんら変わる事はありません。ただ呼び名が変わっただけになります。
 
園地のロケーションがはっきりとしていて、生産者、摘採方法、品種、生産量などが明らかにされ、仕上げ茶になっていてこそ「シングルオリジンの日本茶」として紹介出来る製品になり、それこそがお客さまが望む品です。

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