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日本茶インストラクター Nishikien owner's weblog 


日本茶インストラクターの店主によるお茶や茶器などにまつわる事柄。

芸、用、美、過去と未来

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この急須をご覧になって、作り手が分かる方は常滑急須とご縁の深い人でしょう。数年前に窯元で拝見した20年以上前に焼かれた自然釉の急須です。蓋と胴の隙間は釉で埋まり、道具としての機能はありません。

芸ではなく、用として作られ続けてきた常滑の急須は生活雑器であり消耗品とさえ言われました。
道具としての機能を削がれていても、それはとても美しく、有機的な姿でさえありました。芸、用、美、過去と未来、今についてを考える囁きが潜んでいます。

古くからの知識は今、作られる品物の価値を知る為にもあります。芸として作られた品と、用として作られた品を同列に比べるのは見る者の見識の不足です。通常、その二つは生まれから全く違います。

歴史としては決して永くない常滑の近現代の急須。用の品として数十年作られ続け、用と芸が薄皮一枚の背中合わせになっている姿のようにも見えます。ご縁のある方々と一緒に学んでいけたら幸いです。

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