在来園の芽吹き。静岡の山間地にて。
静岡市山間の在来園です。画像ではちょっとわかりにくいかもしれませんが同じ園内で右と左の畝で親葉の大きさと色が異なっています。
在来園は一本一本が異なる樹(実生在来)で構成されているので、よくみると色は様々です。親葉は基本的に「緑色」になっているのでその差異はわかりにくいですが、畝に見られるかわいい新芽が伸びた時様相は一変します。信じられないかも知れませんが色とりどりでにぎやかな風景になるのです。
さて、今でこそ茶園は同じ品種によって構成され、同じ色、同じ伸び方をするのが一般的になってきましたが品種という概念が持ち込まれる以前はこのような園地だったのです。
この「在来種」というのは魅力にあふれています。土地に育まれた品種といえるでしょう。「これはいいな!」と感じる在来は決して多くないのですけれどね。
日本茶専門店 錦園石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)