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日本茶インストラクター Nishikien owner's weblog 


日本茶インストラクターの店主によるお茶や茶器などにまつわる事柄。

4月2日。日本茶業の礎を築いた偉人「多田元吉氏」の命日です。

日本茶業の礎を築いた人物として忘れてはいけない多田元吉氏。4月2日はその命日にあたります。氏の自宅は静岡市丸子でした。

政府から紅茶についての製法研究を任され日本人で初めてダージリンへ到達したのも多田氏です。
当時、多田氏が赴いたインド・中国の視察行程の地図を見て驚かない人はいないのではないでしょうか?期間は明治9年3月14日~明治10年2月9日までの約11ヶ月。
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社団法人静岡県茶文化振興協会発行 茶道楽14号P4より

海外から持ち帰った種子をもとに日本の風土に合うように茶の「品種改良」を考えたのも氏が初めてとされています。現在も選抜した品種は活用され最近注目されている「べにふうき」の母系「べにほまれ」は多田系アッサム雑種です。
紅茶だけではなく緑茶の製造についての指導、やぶきたの父とされる杉山彦三郎氏が師事を受けたこともあり、経歴を読むだけで氏なくして今の日本茶業は無かったといっても過言ではないように感じます。

駿河区丸子には実に多様な品種が見られます。特に佐渡山は品種の育苗を請け負っていたこともあり、その品種群は驚くほどです。挿し穂を取るための園地が点在し、杉山八重穂が現在まで現役で残ってこれたのも丸子の土地柄だからと気づきます。

さて、多田氏の命日の今日4月2日。晴天に恵まれ佐渡山では杉山八重穂の摘採が進んでいました。艶やかな新芽をつけた自然仕立て園。そして富士山。実に爽やかな気分になる風景です。
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こちらは摘採が終わった茶樹。新芽が無い姿はちょっとかわいそうな気もしますね。

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おなじみの杉山八重穂です。
ちょっと寒い日が続きましたけど大きな被害は無い様子です。今日は出来上がりで25?程度の生葉を摘採する予定とのことでした。明日、そのお茶を見るのが楽しみです。

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園地で杉山八重穂を見る石部です。背中側はやぶきた。いかに早い品種なのかがわかります。

偉大な先達が残した財産が静岡にはとても沢山あるように感じます。産地で茶園風景を眺めているとそれらをもっと大切にして、これからの茶に関わる事柄に活かしていけないものかなと思います。

私に出来るまず一歩は産地の様子を伝え、そして天と地と人が生み出した茶を「一杯の茶」としてお客様に楽しんでいただくことです。
品種にはそれぞれの香味があり、いれ方、楽しみ方も様々です。


日本茶専門店 錦園石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

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