日本茶インストラクター試験終了、そして立春を過ぎて。

ちょっと遅くなってしまいましたが、2007年度日本茶インストラクター二次試験、お疲れ様でした。受験なさった皆さまの合格をお祈りいたします。鑑定が難しかったとの感想など聞き及んでいます。確かに、普段からお茶を見慣れていない方にはちょっと厳しいのかもしれません。多くの方々が頑張って勉強し当日に臨んだことと思います。努力を補うちょっぴりの幸運がありますように。
さて、画像はもう見たくもないかもしれない「拝見茶碗」と「審査網」です。でもこの道具はお茶をいれることを考えたり、そのお茶が摘まれた様子、作られた様子を知るヒントをくれるものです。試験が終わったからといって、いや資格を取得したからといって決して仕舞い込んだりしないでほしいのです。わからなくて難しいことをそのままにせず是非これからも向き合ってみてください。
拝見茶碗の中でお湯と出会い、静かに開いていく様子はそのお茶がどんなふうに作られたかがわかります。時間がさかしまに流れる一瞬といってもいいでしょう。
試験というハードルがなくなったからこそ、健やかにお茶を見ることが出来ます。
日本茶インストラクター、アドバイザーの資格を活かすということは茶業の振興などではありません。資格を利用して日々の生活を心豊かに過ごすこということです。セミナーをしたり、お茶のいれ方教室を開いたりする事ばかりが重要ではありません。資格を活かす方法は人それぞれです。
多くの皆さまがお茶を通して楽しい時間を過ごせますように。