作り手も、私たちも、お客さまと一緒に幸せになるように仕事をしています。

ブレケル・オスカルさんが出演なさったNHK サキどり「日本茶を世界へ!外国人の伝道師」。拝見致しました。
エンディングで何の説明もなく、謎の人物と一緒に茶園へ赴くオスカルさん。
番組テーマにそった構成として私と一緒のシーンは使いづらい筈であり、その中でディレクターさんがそれでもとまとめてくださったとのだと思います。ご苦労なさられたのではと恐縮しています。
因みに放送の中で「これが来年の新芽になるんだよ」と話しをしているシーンです。
オスカルさんも私も”お茶を作る者”ではありません。生産者や製茶問屋の家に生まれずに”作る者”となっている人は極僅かであり、立場はある意味で似ています。品物についてを学び、知り、伝える価値、売る価値があるのかを目効きする立ち位置です。
”作る者”は自らが作った品を評価出来ません。評価とは別の誰かがするものであり、価値づけは作り手の仕事ではないのです。
伝える側が伝えずにはいられないような製品を作ること。技術をもって、製品として形に、結果にする。それが”作り手”の仕事です。
ロクなモノも作らずに安いや売れない、売って来てくれなどというのは怠慢以外の何ものでもないのです。
お茶のようなシンプルなモノは見ればわかります。作り手がどんな意志でそれを作ったのかがです。お茶とはそういうモノなのです。
私たちは詐欺師ではありません。作り手も、私たちも、お客さまと一緒に幸せになるように仕事をしています。
頂戴したメールの末文
オスカルさんから日本茶の魅力を教えてもらい、ここ数日、日本茶にどっぷりはまっております。日本茶が生みだす世界観、本当に素晴らしいです。
まさに金言と思う次第です。