走り新茶の頃

昨日は静岡露地栽培新茶の初摘みでした。茶には多種類の品種、栽培方法があり、静岡であっても3月末頃から4月上旬にお茶が作れる事を知ったのは15年ほど前でした。
「よし、このような茶を伝えていこう。」としたところ「今の時期に静岡の新茶など無い。九州のお茶を売っているのだろう。」と一般の方だけでなく、同業者の言葉が聞こえてきたのを思い出します。
報道関係者に取材に来ていただいて周知する事は出来ないものかとも考えましたが、そのようなつてなどありませんでした。ご縁が出来た百貨店にもご協力いただきながらどうにか取材陣が毎年いらしてくださるようになるまで数年が掛かりました。
実は園地も生産者も変わりながらなのです。水見色、佐渡山、元宿山。
山の上から複数の報道関係者と園主たちのやり取りを見ていると自然とよかったなあという気持ちになります。

作る人、伝える人、そして、手に入れられる場所があってこそ製品に命が吹き込まれていきます。
今年もどうやら間もなく新茶をご用意出来そうです。ご縁に感謝です。
