2014年10月15日福岡開催セミナー「静岡の山間地生産の品種茶比較 日本茶の基本を考える」(主催 紅茶専門店 くれは)

「紅茶専門店 くれは」岡本さん主催で開講されたセミナー「静岡の山間地生産の品種茶比較 日本茶の基本を考える」
14種類の資料茶を拝見した後に品種導入の歴史、製茶の品質へとつながっていく流れで進行していきました。
セミナーの開始時において「私の話は聞いてしまえば、全くもって当たり前の事を伝えるに過ぎません。ただ業者故のアイデンティティに縛られてしまうと見える筈のものも見えなくなります。」とお伝えして始まりました。
4時間に渡るセミナーの最後でお話ししたのは「お茶は非常にシンプルなものであり、それ故にお茶をお茶だけで考えてはいけないこと。」そして、匠の技といったようなあやふやな表現ではなく、『起きていること』、『していること』などを「文字化」していくことの重要性です。
「文字化出来ない。」というのは単純に知識が足りないからです。言葉にする事によって知識は深まり、具体的に他人に伝える事が出来、更に知識が深化していきます。
意識的に脱線をさせながら、その全てが繋がっている内容で進行し、参加者がそれぞれの視点で違う何かを持ち帰ってもらうこと。これが今回の私の狙いでした。
ご参加してくださった方から、最高に満足で夢のような時間でしたとご感想を頂戴しましたが私自身、まだまだ浅学であり学びの湖の畔に立ったに過ぎないと常々感じています。学ぶほどに知識が増えるほどに分からない事柄が多い事がわかります。
「なんでこんな全くもって当たり前にことに気が付かなかったのか。」
この事の繰り返しなのでしょう。
