2014年3月2日 第2回錦園サロンセミナー「良茶の見極め・お茶の値段」

2014年3月2日 第2回錦園サロンセミナー「良茶の見極め・お茶の値段」
自己紹介と価格帯ごとの荒茶の拝見後に、原料となる茶葉と出来上がった製品についてを説明をしながら進行。途中で、カセットコンロと拝見盆を使った火入れを行い、荒茶の中にある水分や、火入れをすることによる香味の変化などについても補足。この道具立てがあれば生葉からお茶が作れることもお話ししました。

フレンチレストランペパン・古賀さんの日本茶のポレンタと手摘み近藤早生の手炒りほうじ茶が登場。使用した茶器は小西洋平さんデザインの鋳込み急須と輸出用とうかがった常滑焼エジプト柄の湯飲み。


単純な値段による品質の違いではなく、製品としての茶に艶がある理由や形状に違いがあること、曲がった茶葉と真っ直ぐな茶葉で品質に違いがある訳などを摘採された原葉と製茶の視点からお伝えしました。
参加者の方からこれは普通のセミナーでは聞けない内容ですと感想をいただきましたが、本来は先ず伝えなくてはいけないことのように考えています。
お茶のことを勉強したいのであれば「完成した商品」からに逆引きではダメです。遠回りに感じても、茶が農作物であること、製茶の基本は揉んで乾かす・恒率乾燥であること。美味しい、不味いは二の次でいいくらいの匙加減で構いません。人が感じる嗜好としての美味しい不味いは人ごとに変わる不確かなことですが、製品としてまともに作られているかどうかは不変だからです。
さて、次回のサロンセミナーは5月中旬。「5月/3回目:茶園散歩と生産現場(仮題)」として開催の予定です。詳細につきましてはまた後日に。