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日本茶インストラクター Nishikien owner's weblog 


日本茶インストラクターの店主によるお茶や茶器などにまつわる事柄。

常滑焼 平型急須と蓋あわせ~常滑ならではの急須~

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常滑焼 平型急須。
お茶をいれていて、蓋と胴との隙間から漏れてくると使い難いものです。蓋が広い平型急須ですが、使い勝手がいいように蓋と胴を出来るだけぴったりとあわせています。

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急須の蓋合わせ最終工程

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急須の蓋と胴は焼成前からぴったりと合うようにしていき、最後に研磨剤と動力を使ってすり合せをします。写真は鋳込みの急須ですが手づくりの品であっても同じです。常滑では昭和30年代後半からこのような道具を使って蓋合わせをするようになったようです。

常滑の古い急須(初代常山急須など)を見ると最後のすり合せる蓋合わせがされていないけれど、ひどくガタガタなものもあまり無い印象です。これは仕事が丁寧ということもありますが、生産量が少なくて手を掛けられていた時代だったからでしょう。常滑での聞き取りにおいても、最初は蓋の合いが悪かった品を気にして修正したのが始まりだったのだろうとのことでした。

生産量が増えて、効率化出来る部分は機械を利用しながら常滑急須の精度は上がっていきました。安価な品も、高価な品も常滑急須の多くは蓋がぴったりと合っています。

「他の産地の急須は蓋がガタガタでも商社が納品を受けつけるのに、常滑の急須は蓋が合っていないとダメだと言われるんだよ。なぜなんだと訊ねると常滑だからってさ。」なんて話を何度か耳にしました。

常滑ならではの精度の高い急須づくり。この技術あってこその平型急須。
ただ今、来年のデビューに向けて準備中です。

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2014年上半期の県外催事の予定が決まりました。

2014年上半期の県外催事の予定が決まりました。限定生産の静岡茶と常滑焼の茶器の特別販売会となります。
お近くにおいでの際はお気軽にお立ち寄りください。

【東京】三越日本橋本店
期間:2014/02/19(水)~02/25(火)
場所:三越日本橋本店 6階 リビング 和食器

【福岡】岩田屋本店
期間:2014/03/19(水)~03/25(火)
場所:岩田屋本店新館 6階 ジャパンセンス

【名古屋】名古屋三越栄店
期間:2014/06/18(水)~06/24(火)
場所:三越日本橋本店 6階 スタイルコート#6


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静岡本山熟成茶「初春之茶」【お茶+あけましておめでとう】~ポストカードパック~

年の初め。若水で一服のお茶を楽しむ。そんな時間があってもいいなと思いご用意をしました。

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初春之茶ポストカードパック(10g入)¥210

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静岡伊勢丹B1Fおいしいふるさと村にて販売中。
12/19より掛川これっしか処へも登場します。

鋳込み急須&ポットについて・心地よく注げるということ。

鋳込み急須&ポットについて・心地よく注げるということ。

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写真はティーポットで水を注いでいる様子です。勢いよく注いでも静かに注いでも機嫌がいいポットです。

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急須やポットが他の焼物と異なる役割のひとつが「注ぐ道具」であることです。「心地よく注げる」のはとても重要です。

勢いよく注いでも、静かに注いでも「すっ」と注げる。水流が安定していて散らからない。実は轆轤の手づくり急須で悩まされることも往々にしてあります。
見た目はいいのですが、注いだ先の水の線が捻られたり、ばしゃついたり。傾けたイメージにバランスして注げなかったりすることも。急須づくりのキャリアの長短だけでなく、ベテランの方がつくる急須でも起き得ます。

私が催事などで、水をいれて試してみますか?とお声をお掛けするのはこの部分を確かめていただきたいからです。

その点、精度の高い鋳込み急須は安定しています。お茶をいれる立場からからみて鋳込み急須に望むのはこの部分です。和カフェなどでお茶をいれてお金をいただく仕事で使用する「道具」に鋳込みの急須をおススメする理由のひとつ。

轆轤の手づくり急須の素晴らしさは十分に知っていますが、お茶を安定していれる手始めはやはり精度の高い鋳込みの急須です。壊してしまっても、同じようなモノが再び手に入ります。

常滑の窯元でオリジナルの急須を作ってから10年以上の月日が流れ、始まりと終わりは鋳込みの急須なのかもなと思う次第です。

錦園の急須とティーポットのページをリニューアルしました。お時間のございます時にでもご一読いただければ幸いです。

錦園の急須

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錦園 常滑焼ティーポット
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深蒸し茶とは何かを語る100分間/討論会の動画が見られるようになりました。

世界お茶まつり2013協賛プログラム。静岡茶共同研究会「深蒸し茶とは何かを語る100分間」の動画が公開されました。


深蒸し茶とは何かを語る100分間/討論会の動画

http://www.geocities.jp/nihonsadojuku/kyodo4.html


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2014年 開催のサロンセミナー第一回目は【日本茶のヴィンテージ】

2014年 開催のセミナー第一回目は【日本茶のヴィンテージ】
(満席となりました。)


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セミナーというよりはサロンのようなゆったりとした雰囲気になる予定です。 2014年 奇数月の日曜日開催を基本として、その時と場所でしか体験できない特別を参加者の皆さまと楽しめたらと思う次第です。

テーマ:日本茶のヴィンテージ
21世紀初年度のお茶など10年以上前の日本茶をご用意します。
日時:2014年1月26日(日)午後3時30分~5時まで
場所:フレンチレストラン「ペパン」(静岡市葵区両替町1-3-9わかさビル1-A)
会費:5000円
テーマにあわせた古賀シェフの amuse-bouche 付
定員:10名
お申し込みはフェイスブックのメッセージ、もしくはメールにて。



shizuoka@nishikien.com

1月26日 セミナー参加希望 として
「お名前」
「メールアドレス」
「電話番号」
をご連絡ください。

静岡県立大学グローバル地域センター「静岡の国際化サロン」

去る、10月8日に参加させていただいた。静岡県立大学グローバル地域センター「静岡の国際化サロン」のサイトに要旨報告(第2回要旨)が掲載されました。

【静岡の国際化サロン】
http://global-center.jp/database/salon_report/internationalization/index.html


漆器で楽しむ日本茶に「築地山峡」。ワイングラスで楽しむ日本茶は「築地蒼風」をご用意しました。

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2014年、セミナーを開催します。(予告)

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錦園の石部です。2014年1月で茶業者となって18年目を迎えます。これまで販売に関わって行く中で優秀な生産者や製茶問屋、急須職人の方々に多くのことを教えていただく機会に恵まれました。知り得た事柄はひとりで抱えておくには勿体無いことばかりです。
そこで、来年度、お茶や急須についての少人数のセミナーを静岡で開催しようと考えています。

お茶がつくれる国で、お茶や急須のことが分かるようになれたらきっと日々の暮らしが楽しくなることでしょう。
参加した方がお茶や急須を手にした時に「ああ、これは良いモノだな。」と自然にわかるようになれたらと思います。

お茶の拝見やいれ方、園地散歩、10年前のお茶を飲んだり、お茶とワインの似ているところと違うところを学んでみたり、チャンスがあれば写真の撮り方も。

お茶はシンプルなものです。お茶の成り立ちが分かるようになると、他の何かも見えてくるのではと思う次第です。
詳細はまたフェイスブックやブログ、ホームページなどでご案内させていただきます。

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農作物である「茶」は園地で100点なのです。

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大きさをだけを見て、コワくなったお茶だと即考えてしまう人は製茶の現場でちゃんと考えてお茶を見たことが無い人でしょう。また、小さくて細くキリキリと作った鉛筆の芯みたいなお茶がいいとするのも違います。
「なぜ、この色、艶、形状になるのか?」見た目の綺麗さなどは次点です。
お茶は見るものではなく「飲むもの」です。

驕らずに考えれば農作物である茶は園地でが「100点」であり、どんなに上手に作ってもそこからの減点です。畑で育てられた原葉が持っているものが全てであり、如何にして損ねることなく「一杯の茶」に出来るのか。製茶とはここに尽きるのです。

製造:横沢製茶共同組合
産地:静岡市葵区玉川「東頭」
生産者:築地勝美
品種:主にやぶきた
栽培:自然仕立て
摘採:手摘み
製茶:60K

フェイスブックに錦園のサイトを開きました。

フェイスブックに錦園のサイトを開きました。これまでの個人アカウントの記事は、フェイスブックに未登録の方は読むことが出来ないようでしたが、こちらは未登録でも閲覧が可能となります。
園地や茶器産地の様子など皆さまにお伝え出来ればと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


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錦園石部商店 facebook
https://www.facebook.com/nishikien

静岡本山熟成茶「初春之茶」~干支パッケージ~80g入り 静岡伊勢丹にて販売開始しました。

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今年も初春之茶、販売シーズンとなりました。本日より静岡伊勢丹B1Fおいしいふるさと村に登場しました。お正月に楽しむもよし、美味しいお茶として先取りで楽しむもよしなお茶です。

販売価格は¥1050/80gとなっております。
缶入りその他にも対応をしておりますのでお気軽にお問い合わせください。

ご注文はメール、FAX、お電話にて承ります。

※錦園ホームページ本体のメニューには無いお茶となっています。
お手数をお掛けして申し訳ありません。

shizuoka@nishikien.com

静岡本山熟成茶「初春之茶」~干支パッケージ~

静岡本山熟成茶「初春之茶2014」のパッケージが完成しました。好評を頂戴した10g入りポストカードパックもご用意します。

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写真は静岡本山熟成茶「初春之茶」ポストカードパック仕様の資材です。
パッキングを終えたら販売開始(10g入)静岡伊勢丹地下へは今週末には登場の予定です。

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