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日本茶インストラクター Nishikien owner's weblog 


日本茶インストラクターの店主によるお茶や茶器などにまつわる事柄。

2004年産 大葉水香の販売 12/17(土)・18(日)開催 地球にやさしい中国茶交流会

中国茶会

昨年12月に会場に伺った際にお茶がお好きな方たちの集う様子を知り、今年度の出店をお願いいたしました。こだわりのある専門店が多数出店し、多様な茶席も開催される面白いイベントです。
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今回の出店において、これまでの限定生産の日本茶の他に特別企画として「2004年産 大葉水香」を持っていくことにしました。故山森美好さんの10余年に渡る挑戦、台湾での研修を重ねて2002年、李曙韻さんのご案内で阿里山で出会った大葉茶(禅茶)に着眼し生まれた「大葉水香」。摘採の精度、品種、製造など最高点を目指し、妥協無くつくられましたお茶です。「今、出来る中で最高を考えて作っていかなくては何を省いていいのかなんてわかりはしない。」新しい日本茶をつくろうとした時、山森さんが語った言葉でした。

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透明感ある水色と華やかな香りを醸し出しながら一枚の葉に戻る茶。品種は山森さんオリジナル品種「水見色かおり」2003年初年度生産量2kg、(※広尾の日本茶カフェ 蒼庵の最高価格帯の喫茶メニューとして登場。蒼庵は2005年親会社の都合により閉店となっています。) 2004年総生産量約20kg、最良の摘採と製造が行われた 4月7日摘採製造分は約7kg。氏の急逝により生産終了となりました。研究と試行錯誤を繰りかえし、台湾茶や中国茶ではない日本茶としての方向性を持った釜炒り茶であり、同系統の茶種においてこのお茶を越えるものは未だ無いでしょう。

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生産:山森美好
産地:静岡市葵区水見色
品種:水見色かおり
製法:釜炒り-大葉製法
摘採:手摘み
栽培:自然仕立て
2011年12月17日・18日販売価格(予価):1袋/5g ¥1000 茶園写真ポストカード付
数量:40袋限定

2004年生産時に窒素充填(1kgバルク)冷蔵保管したものから、窒素充填にて5g単位にパッキングしたものとなります。


水見色かおりについて 2004年時のメモより。民間育苗、挿し木による品種固定(非登録品種) 来歴:母系統 杉山八重穂 父系統 静・印雑131。登録品種 摩利支-まりし-の兄弟にあたる品種で、樹形は杉山八重穂に似ている。摩利支よりも葉に厚みがあり、葉が展開する際に摩利支ほどの舟形にならなず葉の色はやや黄色味を帯びている。印雑系統の持つ花香に富むが苦渋味が少ない。親葉が小さく繊維質が強いタイプなので、葉痛みがしにくい状態で萎凋が進められる特長がある。

大葉水香は地球にやさしい中国茶交流会にて開催されるミニセミナー(担当:Tea Plan翠香 足利仁美さん)に登場することになりました。詳細は、地球にやさしい中国茶交流会HPにて。

☆故・山森美好氏作~大葉水香~
http://cttea.info/teaparty/seminar/oobasuikou

☆<日時>:12/18(日) 12:20~13:00
☆<お茶>:大葉水香
☆<担当>:Tea Plan 翠香 足利仁美
☆<受講料>:1500円

この機会に是非、不世出の日本茶に触れてみてください。


尚、この他にもふじのくに山のお茶100選 のお茶が楽しめるセミナーが開催されます。

ミニセミナー「第1弾:静岡県認定・ふじのくに山のお茶100選入賞茶」
☆<日☆<受講料>:1000円
時>:12/18(日) 11:20~12:00

ミニセミナー「日本茶の巨匠・築地勝美氏のお茶3部作」
☆<日時>:12/18(日) 15:20~16:00
☆<受講料>:1300円

ミニセミナー「第2弾:静岡県認定・ふじのくに山のお茶100選入賞茶」
☆<日☆<受講料>:1000円
☆<日時>:12/18(日) 16:20~17:00

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

穴窯焼成の常滑急須 雪堂作

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ちょっと珍しい薪を使用した穴窯焼成の常滑焼急須です。製作は2006年頃。
作者は吉川雪堂さん。

雪堂さんに関してはブログをご参照のほど。
職人の手仕事。常滑急須職人 吉川雪堂さんの仕事場にて
http://nishikien.blog82.fc2.com/blog-date-200912.html

実はこのブログを見た番組制作会社の方から雪堂さんへテレビ取材の依頼があり、東海テレビ スタイルプラス「東海仕事人列伝 用と美を極める常滑焼 急須職人 」として放送がされました。
メディアに登場する事なく、黙々と急須つくりをしてきた雪堂さんは突然の取材依頼にびっくりして「なんで僕のところに?」と訪ねたら「静岡のお茶屋さんのブログで見て、急須製作がすごい仕事だと知りまして。」となったそうです。

来週は常滑行きとなりました。来年の三越本店催事に向けての打ち合わせと取材です。ボジョレーは窯の火を見ながら飲むことになりそうです。

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日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

機械製茶と手揉み製茶について

機械製茶は手揉みによって出来る製品を機械で作ろうとしたものであるので、本質的に機械製茶で手揉み茶のようなお茶を作ろうとすることは考え方として正しい。

東頭荒茶
機械製の茶

製茶機械の構造を見ると、一部を除き熱風や圧力を駆使するもので、機械というよりも「道具」としてとらえるべきであり、高価な制御盤やセンサー類は製茶をする者の感性を鈍らせる危険性をはらんだ物だということを忘れてはいけない。製茶機械を食品加工の機械と考えてしまったり、茶は工業製品なのだ発言するのは本質からの逃げと言える。磨かれた人の技術は機械が及ぶものではなく、そこにこそ本当の価値がある。

拝見盆-手揉み茶と東頭
左:機械製の茶 右:手揉み製の茶  (共に荒茶による比較)

では、製品として実際に可能なのかといえば、形状としてはかなり近いものまで作ることが出来、製品の香味としては既に手揉みを越えているレベルの工場も存在する。
※手揉み茶の方がおいしいという声が聞かれることがあるが、原料となる茶葉が普段飲んでるものとはレベルが異なる。
拝見茶碗-手揉み茶と東頭
奥:機械製の茶 手前:手揉み製の茶 (共に荒茶による比較)

機械製のお茶   品種:やぶきた 原葉 手摘み摘採  製造:製茶機械 60k
手揉み製のお茶 品種:やぶきた 原葉 手摘み摘採  製造:手揉み保存会師範によるもの

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

ふじのくにケンミン(あい)「ふじのくに山のお茶100選」

静岡伊勢丹にて取材がありました「ふじのくにケンミン(あい)」の放送がYouTubeにアップされていました。


ふじのくにケンミン(あい)「ふじのくに山のお茶100選」
http://www.youtube.com/watch?v=8347ttsliP0


ご参考までに。
日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

2011年版「新米玄米茶&静岡熟成之茶」販売開始:静岡伊勢丹B1F おいしいふるさと村「霜月のお茶試飲販売会」11/2~11/9

静岡伊勢丹B1F おいしいふるさと村「霜月のお茶試飲販売会」11/2~11/9

DSC07742熟成之茶と新米玄米茶

錦園の冬のお茶で代表格の2アイテムが11月2日より静岡伊勢丹催事にて販売開始です。新米玄米茶は新米と良質な一番茶を使った玄米茶。生産者は静岡市牛妻の繁田さん。JAS有機ではありませんが両方とも有機無農薬です。実りの季節を楽しめるお茶になりました。販売は12/31まで。

熟成之茶は静岡市の山間地生産茶でつくったものです。在来を中心とした原料茶を春に強めに火入れをして、山間地の常温で保管。この時に、真空も窒素充填もせずに保管します。夏を挟んだ半年間、温度変化と、袋内の酸素を使いながら火香とお茶の味をじっくりと馴染ませると、温かな香りと甘みを増したお茶が出来上がります。昔から山のお茶は秋になると味が枯れて旨くなると言われていたことを、現代の資材を使って再現したお茶です。

2アイテムは熱いお湯でもおいしく、寒い季節にぴったりなお茶となっています。

新米玄米茶2011

熟成之茶2011


熟成之茶パッケージにある茶葉の入っている湯のみは、熟成本山茶のイベントで使用される茶壷をつくられた志戸呂焼の広前心斎さんの作です。急須は常滑焼急須職人の都築青峰さんのものです。

今回の試飲販売会は11/2~11/9まで、静岡伊勢丹のお近くにいらっしゃいましたらお気軽にお立ち寄りください。

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

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