日本茶インストラクター Nishikien owner's weblog 


日本茶インストラクターの店主によるお茶や茶器などにまつわる事柄。

台湾・李曙韻著 「茶味的麤相」

DSC07579-李さんの本

李曙韻さんが書かれた本「茶味的麤相」が佐渡友さんから届きました。李さんとは2002年に静岡の山間地茶園にご案内したのが縁となり、阿里山での製茶現場へ連れて行ってくださるなど大変お世話になりました。精度の高い釜炒り茶の製造を間近に見れたことは、私のその後のお茶への関わりにおいて大きな意味を持ちました。蒸し製、炒り製で製茶の方法は異なれど、基本は何も変わる事はないと気づくきっかけとなった体験でした。


DSC07580-李さんの本
全3部作の第1部「茶器編」。眺めていると、茶文化の創造を目の当たりにしている気持ちになってきます。過日、継ぎがされた茶杯や沈船から引き上げられたフジツボがついた茶杯でお茶を呈してくださった事の意味を今更ながらに考えます。ひと言の言葉もなく、一杯の茶にここまで時間や歴史が織り込めるものなのかと。現代における本当の「茶人」とは彼女のような人をいうのでしょう。
写真も美しく素敵な書籍です。手にいれることが出来る環境にある方は是非に。


http://www.cptw.com.tw/BookDetail.aspx?BOKNO=46224030

http://www.youtube.com/watch?v=l6lb0jPyigU

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

100本のワイン試飲会にて

ご縁があって、ワインの試飲会に参加させていただきました。フランス、イタリア、スペイン、オーストリア産、100本以上のワインが登場するものでとても興味深い内容でした。ワインだけでも美味しいもの、ジビエなどの料理にあわせたいと思うもの、同一品種で作られていても全く違うものになっているものなどそれぞれが個性的でした。

パンフレット

優秀な生産家に丁寧につくられたクリアで力強さに通じるところや、値段相当でクオリティを追求していないかなと思われるザラザラとした雑味を感じたり、単一生産者が作る小規模なワインは良くも悪くも「荒茶(生産家がつくる仕上作業前のお茶)」のような印象を持ちました。

お茶のビンテージに端を発してお茶とワインの共通性を追いながら12年近くが経ちましたが、似ている部分とそうではない部分が見えて来ています。品種による違いは言うに及ばず、ワインでのテロワールは茶産地の地質や土壌や環境に通じて生産者の技術、個性も同じくです。

決定的な違いはワインは100%がブドウであるのに対して、お茶は浸出液となった場合に茶成分は僅かに0.5%程度しか無いこと。そして、当たり前といえば当たり前なのですが、飲料として完成しているワインに対して、お茶は人がいれる作業をしない限りにおいて未完成品であること。未完成である部分にお茶の面白さと難しさが詰まっていて、そこにはワインには無いチャンスが沢山あるのでしょう。
書き始めると切りが無く、語り出せば時間を忘れてしまう内容なのでこの辺で。

忘れていました。一番大きく違うのはワインは酔っ払ってしまいますね(笑)。
ボジョレーの季節も近づきます。健康の為、飲みすぎには注意しましょう。

ワインの画像2011 

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

湯さましという道具

湯冷まし


仕事柄、お茶を人前でいれる事が多いのですが一番よく使っている道具は、急須ではなく湯冷ましなのではなかろうかと思うことがしばしばあります。急須以外にもお茶をいれるのに常滑蓋碗や和多田式茶器を使ったりしますが冷ましは変わらない。

言葉の通りに読むとお湯を適温に冷ます道具ですが、中国茶での「茶海」、紅茶の「セカンドポット」のように使ったり、氷水を準備したり、香りを確かめたりと実に便利なものです。湯さましが有ると無いでは呈茶の幅が全く変わるでしょう。

秋となり、お茶の香味が本格化してきました。お茶を楽しむ道具として湯さましデビューのご検討を。

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錦園店主 石部健太朗
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有機栽培茶を展開中です。 静岡伊勢丹B1F おいしいふるさと村

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催事を終えて、現在の展開を有機栽培茶を中心としたものさせて頂きました。メインアイテムは標高500Mの山間地で有機栽培をなさっている山本賢吾さんのお茶です。有機栽培茶らしい甘さがあり、朝夕に肌寒さを感じるようになる季節はそのやさしい美味しさをしみじみと味わえます。熱めのお湯を使って大ぶりなマグカップなどで楽しむのがおススメです。

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産地:静岡市清水区大平
栽培品種:やぶきた・さやまかおり・かなやみどり・おくゆたか等
摘採:機械摘採(可搬型摘採機)
栽培:畝仕立て
※JAS有機認定茶
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静岡伊勢丹B1F 神無月のお茶特別試飲販売会開催中。~ふじのくに山のお茶100選 認定茶~

‎10月5日~12日まで静岡伊勢丹B1Fにて取り扱い中のふじのくにやまのお茶100選認定茶を中心に試飲販売会を開催中です。

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10月7日午前10時30分より静岡県の広報番組ふじのくに ケンミンi(あい)」の取材がありました。リポーターは久保ひとみさん。ふじのくに山のお茶100選に関連した内容で、「さくらかおり」と「しろぼうちゃ」をご紹介しました。(放送には残念ながら出てきませんけれど、築地東頭、築地香駿、築地山峡もお楽しみいただきました。)番組HP-http://blog.tv-sdt.co.jp/kenmin-i/
放送は静岡第一テレビ 11月3日PM9:54~ の予定です。


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前回に引き続き、常滑焼逸品急須もご案内しております。お近くにおいでの際はお気軽にお立ち寄りください。


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錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

秋の茶園

日本橋三越本店~静岡伊勢丹にての催事を終えて、園地まわりをしてきました。山は先日の台風の雨で崩れないまでも森が動いてしまった場所が目に付きます。倒木の片付けなどはまだまだ時間が掛かりそうです。過去において自然災害が無かったわけではないのですが、近年の気候変動の大きさは気になるところです。

2011年9月静岡-足久保DSC07295

さて、例年になく茶園は園相が良好です。一番茶後に更新をした園地が多かったこと梅雨後に雨がちゃんとあったこと。気温が高く推移したことがその理由のいくつかでしょう。

2011年10月静岡-足久保DSC07481

2011年10月静岡-足久保DSC07485

茶園は花の季節になりました。乳白色で薄い花弁と大きめな雄蕊が目立つ小さな花です。
花は栄養成長から生殖成長へと切り替わりがあったことを示すもので、茶園全体が花盛りになってしまうのは「芽」を摘み取ることを目的とした「茶」にとって好ましいことではありません。花の多少は茶園が伝える情報のひとつとしてとらえます。(※上記の理由から花の季節としましたが、2番茶時期であっても花芽が出来ることはあります。台湾での東方美人茶製茶時の原葉に花芽があったことを思い出します。)

山間地の現状として、摘採は一番茶と二番茶。三番茶は摘採せず、今頃から10月末頃までで四茶秋冬番の製茶をするか(山間地では三番茶、四番茶ほとんど製茶しません。)刈り落として来年の一番茶に備えます。つまり、静岡の山間地茶園では三番茶に着く芽が来年の一番茶(新茶)になるわけです。

お茶の花-DSC07506

お茶の樹は1日の平均気温が19度以下になると冬眠します。来年の良茶は今年の一番茶後に何が出来たかで決まります。天候に恵まれていいお茶が出来ますように。

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