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日本茶インストラクター Nishikien owner's weblog 


日本茶インストラクターの店主によるお茶や茶器などにまつわる事柄。

<東京・丸善日本橋店>魅惑の茶器とお茶の世界 4月1日~7日

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<東京・丸善日本橋店> 魅惑の茶器とお茶の世界 4月1日~7日

現役の常滑焼き陶芸家4名の作品に加え、三代山田常山(人間国宝)、初代、二代山田常山作の急須が登場。芸術品の域に達した常滑焼茶器を展示販売。日本茶専門店錦園石部商店がご用意する静岡の奥山標高800mの高地で育てられる至高の銘茶「築地東頭」をはじめ、年間生産量僅かな限定生産の静岡茶の数々。期間中、ハーバリスト足利仁美氏によるオーダーメイドハーブを同時開催いたします。良質な茶器とお茶が織りなす素敵な時間をお楽しみください。~イベント案内文より~

2011年3回目となる東京でのイベントです。山間地のお茶のおいしさがピークとなっている今こそがお茶をおいしく楽しむ時。大気の中に水を感じる頃、春の陽気に呼び起こされるようにお茶の香味が立ち上がります。

さあ、とびっきりに美味しいヤツを用意してお待ちしています。ご期待ください。

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

三越日本橋本店催事が終了しました。(3月16日~22日開催)

三越日本橋本店5Fリミックススタイル(3月16日~22日開催)お茶と茶器の特別販売会。

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東北地方太平洋沖地震におきまして、被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申しあげます。一日でも早い復興を心よりお祈りいたしております。被災された方はもとより、直接の被害にあわなかった方々の心にも影を落とす未曾有の災害です。このような時期の催事開催となりましたがお茶を通じて多少なりとも気持ちの中に温かなものを灯せればとの想いで仕事をさせて頂きました。

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疲れた表情を感じる方たちがお茶を口にした瞬間から、表情の中に明るさが生まれ「久しぶりにおいしいお茶を飲みました。」「お茶を飲むと気持ちがほっとしますね。」とのお声を皆さまから頂戴出来たことをとてもよかったと思えました。

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会場ではお力をお貸しくださった常滑の急須職人諸氏の作品、小野静観堂さんの「常山急須(初代~三代・人間国宝作)」が並び、芸術品の格が漂う空間となりました。常滑急須製作に関した数種類のビデオを連続上映し、製作現場の様子などもお伝えさせて頂きました。
いれるお茶を選ばないティーポットタイプの常滑焼もお喜び頂けました。吸水性がない陶器「せっ器」の特長を活かした商品でありその使い勝手のよさをこれからもご紹介していきたいアイテムです。会場では実際に急須などに水をいれて、その注ぎやすさや湯切れのよさもお試しいただきました。手にしたお客さま方から「気持ちのよい道具ですね。」との感想。急須つくりの職人諸氏の技術の高さが呼んだ声なのでしょう。素晴らしい品々を取り扱わせていただけることに、そしてそれをご案内できることに感謝です。


会期中、ほぼ毎日余震があり停電に関する情報が伝えられましたが、無事に終えることが出来ました。そして、こんな時だからこそお茶のおいしさや日本の伝統技術の素晴らしさを伝えることによってお役に立てる何かがあるのだとも思えました。「お茶を楽しむどころではないよ。」とのお声も十分にわかります。ひと口飲むだけでもかまいません。急須を手にしてくださるだけでも構わないのです。本物がもつ大事な何かが心のなかに何かを残せるのだと信じています。

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次回の東京催事 丸善・日本橋店1F 魅惑の茶器とお茶の世界 4月1日(金)~7日(木)も予定通り開催致します。お近くにおいでの際は是非、お立ち寄りください。

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

<東京・三越日本橋本店>お茶と器の特別販売会

お世話になっております。錦園の石部です。震災の痛ましい様子が伝えられております。あまりの事に被災された皆さまに掛けられる言葉もございません。被害を受けられました皆さまに心よりお見舞い申しあげます。安全と、一日も早い復旧を心から祈っております。

このような状況の折ですので躊躇もございましたが、お約束のとおり東京にての催事へ伺わせていただこうと思います。当方、微力ではありますが優れた技術をお持ちの職人諸氏が精魂こめた品々、茶葉の数々の素晴らしさをお伝えし、日本で育まれている文化をもって、少しでも心の中へ暖かさを灯せればと思う次第です。


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場所:三越日本橋本店 5F リミックススタイル
会期:2011年3月16日(水)~3月22日(火) 

常滑焼作家の卓越した技術で作られるアートのような急須。日本茶専門店 錦園石部商店がご用意する桜を想わせる香りのお茶「望月庄司のさくらかおり」をはじめとした限定生産茶。ハーバリスト足利仁美氏が10種類以上のハーブを使ってそれぞれの人の体質にあわせてデザインするオーダーメイドハーブティー。一服のお茶から生まれる幸せな時間をお楽しみください。~イベント案内文より~
日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

春の訪れに、さくらかおり。~伊勢丹アイカードフェアに登場~

昨今の気候変動の大きさを感じる日が続きます。それでも季節は確実に春へ。

静岡伊勢丹にて販売を始めて今年で8年になるさくらかおり。ファンの増え、お祝いのギフトにも好評でブライダルギフトとしてお使いくださる方も多くなってきました。昭和40年に登場した個性豊かな品種をお伝えできていることを嬉しく思います。

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さくらかおりは「望月庄司のさくらかおり」と「本山のさくらかおり」の2アイテムがあり、前者は年間生産量約40kg。単産地、生産者指定の限定生産茶(静岡の新ブランド ふじのくに 山のお茶100選 に選ばれました。)後者は安倍川上流域「清沢」「大川」「俵峰」の3箇所産で年間約300kg。どちらにしても極めて生産量の少ないお茶です。

稀少茶さくらかおりが3月のアイカードフェアのプレゼントアイテムに登場しました。使用するのは「望月庄司のさくらかおり」。トラッドな化粧缶と化粧箱のギフトタイプです。

さくらかおりパッケージ写真-2

さくらかおりはロング缶のバージョンも人気のアイテム。巻紙がお茶の説明にもなっています。

本山さくらかおり缶入-1

本山さくらかおり缶巻き紙-1

春は出会いと門出の季節です。お茶を通して大切な気持ちを伝えるお手伝いが出来たら何よりと思っております。


日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

「静岡の新ブランド ふじのくに山のお茶100選 & べにふうき特別試飲販売会

2011年3月の催事ウィークに突入です。まず第一弾はいつもお世話になっている 静岡伊勢丹おいしいふるさと村にて。

<静岡 静岡伊勢丹>「静岡の新ブランド ふじのくに山のお茶100選 & べにふうき特別試飲販売会

場所:静岡伊勢丹B1F おいしいふるさと村
会期:2011年3月10日(木)~3月14日(月) 

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「静岡の新ブランド ふじのくに山のお茶100選」入選の試飲販売&花粉症シーズンをべにふうきで乗り切る!毎年、ご好評を頂戴している抗アレルギー成分メチル化カテキンを豊富に含む品種茶「べにふうき」の特別試飲販売会です。「べにふうきは苦い!」とお思いの方、是非お試しください。



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会場ではべにふうきのご試飲はもちろん、サンプルご希望の方はお声をおかけください。



日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)


晴れた日はオープンエアで。幌をあげて出掛けよう。

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「晴れた日にはオープンで出掛けよう♪」

と、言いたいところですが、今の季節に幌をあげて走るにはちょっと躊躇を覚えます。

いよいよ花粉の飛散が多くなってきました。朝起きると眼のかゆみが気になる日々です。

粉末べにふうきのスティックを2本切り湯のみにいれて熱湯を注ぐ。これが一日の始まりの一杯です。しばらくすると眼のかゆみが治まり、デスクワーク、電話、撮影、納品、発注、打ち合わせなどの仕事がスタート。

アレルギー症状で鼻が詰まって眠れなかった事も何度もありました。点鼻薬に目薬、飲み薬を飲んでも一向に症状が改善されず、鼻のかみすぎでヒリヒリとしていた記憶も遠い過去のものではありません。

数年前にべにふうきを商品として手がけて自分でも飲み続けたところ「これなら薬無しでも」と思えて今に到ります。以来、私が花粉症の対策としてしているのは「べにふうき」だけです。
今シーズン、花粉の飛散が多い年と知りつつも「花粉の多い環境でべにふうきは自分にとってどこまで有効なのか?」を試している私がいます。

さて、べにふうきがアレルギーに「効く」「効かない」というのは薬事法に絡んで伝えられない事なのですが、私の体感としては飲み始めた年よりも翌年、そしてまた次の年といった感じで症状が軽減しているようです。

私の場合、飲み始めは1月中旬から飲み終わりはヒノキの花粉が終わる頃まで。1月中旬は朝にスティックを1本飲み、気がついた時にまた飲む2~3本/日ペース。いよいよ、花粉の飛散が多くなって来たら朝に2本飲んで始まり4~6本のペースです。山で茶園の撮影をする時には出掛ける直前に2本飲んでから、水筒にお湯と粉末のべにふうきを持って出発します。

効果が無いという感想をお持ちの方もいらっしゃると思います。そのような方は以下のことを試してみてください。

・使用するお湯は出来るだけ熱い物を使う。沸きたてがいいです。
・スティックの場合は飲める温度になったら早めに飲みきってしまう。
・花粉が今日は多いなと感じたら、朝の1杯は2本使ってみる。
・取りあえず毎日飲んでみる。(食事の際のお茶として日に3回)
・時間があったら、生姜のスライスやおろしたもの+べにふうき に熱湯を使ってみてください。

鼻水、くしゃみゼロとはなりませんが、多くの方の症状の軽減に繋がればいいなと思います。

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さて、本日も深夜までかかる仕事になりました。目前に控えた催事の準備をする傍らに、紅ふうきを置いて飲んでいます。

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)


ひな祭りを過ぎ、春3月。丸子 杉山八重穂の園地にて。

3月ですね。花粉の飛散も多くなってきましたが、その話題は次回以降に。
2月4日に撮影した杉山八重穂、3月4日の様子です。

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3月4日撮影

杉山八重穂
2月4日撮影

若芽の緑が活き活きとするスイッチが入ったのがわかります。2008年の同時期より進んだ芽の様子。2008年は4月7日が摘採でしたからその前後、天候に恵まれればもう少し早くなるかもしれません。

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丸子は日本の紅茶発祥の地とされる土地ですが、園地を回っていると先人の努力を感じます。特に「多田元吉翁」翁に連なる「杉山彦三郎翁」が残そうとした多種多様の品種群に驚かされます。
丸子は挿し木用の穂木の栽培を請け負った歴史があり、現在でもその名残で畝にされない自然仕立ての品種園が見られます。その早生品種の筆頭が極早生の「杉山八重穂(すぎやまやえほ)」。芽がひとつではなく、重なって出ることから「ふた芽のやえほ」の別名もある品種。※登録品種の「やえほ」は杉山八重穂の実生選抜で、ふた芽の特性がありません。

さて、最近新聞などで早い新茶商戦に乗ることなく八十八夜後のお茶に重点をおいてなどと、いかにも風上の論理で繰り広げられる理屈を目にします。自県の産業を大事にしようというのはよくわかりますが、鼻がムズムズする話しです。
数十年に渡って、3月下旬から4月上旬に摘採製造できている純静岡市産露地栽培のお茶もあるのです。丸子には数多くの品種群があり、杉山八重穂の後に続いて早生品種の摘採が始まり共同工場の連続生産が始まります。記事でいう八十八夜の1ヶ月近くも前からです。

わざわざ鹿児島などの他県のお茶を仕入れてまで「新茶」「新茶」と騒ぐわけではありません。(ここ十余年、私は鹿児島産の新茶を仕入れたことは1グラムもない。)4月上旬から「静岡産露地物新茶」をご案内し、静岡のそれぞれの土地で生産されるお茶をその時期、その時の違うキャラクターを持ったお茶として販売をしています。
私が仕入れる最も高い新茶は「5月下旬」に摘採製造されますから、早いから高いお茶を仕入れているわけではない。クオリティに見合ったものであれば茶期の早い遅いなどは関係ありはしません。お茶は新茶の時に売るだけではなく、一年を通じ、モノによっては数年をかけて扱わせてもらうものです。
この業界に限らないのだとは思いますが、聞こえてくる事柄はテーブルのこちら側の理屈が見え隠れして残念な気持ちになってきます。

最大産地の静岡には本気で活かそうと思えば、それぞれの茶期の個性のあるお茶が採れます。今は中生と言われるやぶきたも世に出た当初は早生品種として扱われたのです。内容が伴わない感情面だけの茶批評で、先人が残した大切な財産を失うことになってしまいませんようにと祈ります。

それと、「茶価が低迷」の話題、確かにその通りの一面もあります。ただ、その言葉の尻馬に乗って言葉を発する生産者も少なくない。園地の声を聞かず、気候変動に対しての工夫もせずに良茶の生産などありはしません。全てとは言いませんが、「値段相応だ。」と言わざるを得ないものも数多くあるのが実際です。

いよいよ新茶の足音が聞こえてきます。お客様の期待に応え、良茶の生産に努力してくれることを願ってやみません。生産者にしか出来ない事があります。その事に真摯に向き合ってほしいのです。それが、産地を支える大きな力になるのですから。

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