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日本茶インストラクター Nishikien owner's weblog 


日本茶インストラクターの店主によるお茶や茶器などにまつわる事柄。

三越名古屋栄店 お茶を楽しむ。こだわりの茶葉と急須の世界 販売アイテムと同時開催セミナーのお知らせ

8月もいよいよ終わりですね。季節の移り変わりを感じます。拝見(審査茶碗を使用した内質のチェック)をしていると夏を越えて、お茶の味わいが一段と深くなってきているのがわかります。


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会期:2009年9月2日(水)~9月8日(火)
会場:三越名古屋栄店 8階 ジャパネスク

日本人の生活に欠かせない日本茶。厳選された良質な茶と、その美味しさをさらに楽しめる手つくりの逸品急須をご紹介します。日本茶専門店 錦園石部商店と常滑急須作家磯部輝之氏のコラボレーションによる素晴らしい日本茶の世界をご体験ください。ティープランナー足利仁美氏による「おいしいお茶の淹れ方セミナー」も開催します。
<催事案内DMより>
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名古屋三越様での催事の準備中。お茶や茶器の催事としては異例の広さと環境を頂けています。ありがたいことです。


販売するお茶と茶器のリストが決まりました。

宝生庵と築地香駿DSC08200
職人急須宝生庵:磯部輝之作 と 築地香駿

「日本茶 茶葉」
築地東頭(つきじとうべっとう)
築地香駿(つきじこうしゅん)
築地山峡(つきじやまかい)
築地勝美作 玉川こもれびの茶
望月庄司のさくらかおり
本山さくらかおり
杉山八重穂
日本平の手摘み薮北
花かおり
天竜花かおり
本山の香駿
本山の香駿 缶入
手摘天竜茶 天竜小嶋
天竜玄米茶(有機栽培茶)
しろぼうちゃ
選抜きほうじ茶
本山茶(BRUTUS掲載)
昔ながらの静岡茶 玉川の茶(玉川在来)
清沢の茶(清沢在来)
毎日の静岡茶(本山在来使用)
手摘み釜炒り茶 香寿

磯部DSC09242
和多田式茶器揃え 葉の雫 磯部輝之作 

「茶器」
職急須宝生庵 鉄色 黒 朱泥
青峰作 急須
青峰作 桜小急須
雪堂作 急須
黒ティーポット
白のティーポット
黄のティーポット
てのひら急須/黒
てのひら急須/黄
てのひら急須 宝生庵
常滑蓋碗 宝生庵 加飾
常滑蓋碗 宝生庵 無地
常滑蓋碗 青峰紅葉/大
常滑蓋碗 青峰紅葉/小
常滑蓋碗 高資 白・無地
常滑蓋碗 高資 白・桜
常滑蓋碗 高資 朱・無地
常滑蓋碗 高資 朱・桜
常滑蓋碗 高資 黒・無地
常滑蓋碗 高資 黒・桜
常滑蓋碗 高資 黄・無地
錦園の急須0.5&1.8号 黒・白・朱・黄
ふた置き/磯部輝之 作
ふた置き/都築青峰 作
湯冷まし 朱/0.5号
湯冷まし 黒/0.5号
湯冷まし 黒/1.8号
湯冷まし 白/0.5号
湯冷まし 白/1.8号
湯冷まし 黄/0.5号
湯冷まし 黄/1.8号

和多田式茶器揃え 磯部輝之 無地
和多田式茶器揃え 磯部輝之 加飾有
和多田式茶器揃え 青峰 加飾有
和多田式茶器揃え 雪堂
和多田式茶器/単品 磯部輝之 無地

※以上確定。追加の可能性もあります。

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常滑蓋碗 青峰 紅葉/小 製作に本物の紅葉を使用し、葉の葉脈さえもが焼物になっています。

加えて、磯部さんの新作が急須と湯呑をあわせて80点以上、青峰さんの新作が40点以上登場の予定です。私もまだ未見のアイテムが登場します。私自身、楽しみにしています。

※今回はアイテムが多いために1アイテムごとの数量は決して多くありません。会場で売り切れとなってしまい、納期を頂戴する場合もございます(職人諸氏製作の品は基本的に一点モノです。)


セミナー以外でも会期中、9月2日から8日までの全日、磯部さんと石部が会場にてお茶や茶器の説明、試飲などを担当させて頂いております。お近くにおいでの際は是非、お立ち寄りください。



日本茶専門店 錦園石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

三越名古屋栄店8F催事 お茶を楽しむ~こだわりの茶葉と急須の世界~

三越名古屋栄店での催事に向けての準備も佳境に突入しています。本日、写真パネルが完成しました。壁面展示の写真点数は48、サイズは各A3ノビとなります。

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展示写真パネル

会場は約5m×6m、ブースを区切るパーテーションの壁面表裏に写真が展示。

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会場見取り図

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展示イメージ

この会場で磯部さんの新作急須を含む100種類(以上となりました。)、錦園の限定生産茶20種以上が販売されます。(長テーブルに椅子を置いた接客兼休憩スペースも用意。)

いかがですか?ちょっと無い大きな催事となりそうです。



日本茶専門店 錦園石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

静岡伊勢丹催事、ありがとうございました。

8月12日から19日までの8日間、静岡伊勢丹B1Fにて冷茶の催事をさせて頂きました。8月のお盆の時期は昨年から引き続き2回目となります。お客様をはじめ、ご協力を賜りました皆さま、ありがとうございました。

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築地東頭、冷茶製造中

期間中は呉服町商店街の夜店市もあり賑やかでした。今回の催事では「築地東頭(つきじとうべっとう)」を多くの方々にお楽しみ頂きました。築地東頭は園地にて「やぶきた」がベースとなっていて「築地香駿」「築地山峡」のような品種の特長で勝負をするお茶では無い為、短期勝負の販売で効果のある「わかりやすさ」といった面では伝わりにくい面があります。

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築地東頭の園地にて。

5月20日頃に標高800Mの自然仕立ての園地で手摘みされ、摘採日数は約5日だけ。5日間の摘採製造に360日をかけるお茶。良茶生産にかける生産家の情熱は並々ならぬものです。

天候、気温差、標高、紫外線量、栽培方法、摘採の精度、製茶技術様々な要素が織り込まれて生まれる「築地東頭」はやぶきたの特長を持ちながら「特別な存在」となっているお茶です。

催事中、お客様から多くの感想を頂きました。老舗の蕎麦屋さんは築地香駿、築地山峡を飲んで比べながらも「このお茶(築地東頭)は別格だね。」とおっしゃっていました。また、別のお客様は「ここまで透明感を感じられる飲料があるんですね。驚きました。」とも。

ワインがお好きなお客さまの一言も印象的でした。「ワインもそうだけれど、経験の少ない人がグレードの低いものから、上のものは想像が出来ないし、わからないものだよ。まずは美味しさの中に理由がある良いものを飲まなければわからないことが沢山あるね。」

個性があり、嗜好品としての主張を持つ茶はただの味見ではない試飲となり、茶の持つ可能性や楽しさを記憶に残します。催事でお客様とお話しをし、得られるものは実に多いです。このような機会を頂けている事をありがたく思います。

さて、お盆シーズンの催事を終え、9月2日~8日開催 三越名古屋栄店8F催事「お茶を楽しむ。~こだわりの茶葉と急須の世界」にむけて準備追われています。

展示に使用する写真パネルは48枚となりました。販売する急須は約100種類、お茶は20種類以上です。多店舗によるものではない、お茶と急須で30㎡近い広さを使っての催事というのは百貨店でも異例。開催に向けて関係者は鋭意作業を進めております。ご期待くださいませ。

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日本茶専門店 錦園石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)








静岡伊勢丹にて築地東頭、山峡、香駿を呈茶中。8月12日~19日まで

11日の地震、大きかったですね。東名の路肩崩落など、決して少なくない被害が出ています。

錦園内の被害としては、リーデルのワイングラスが数個割れてしまった程度で済みました。これも整理が悪かったことが原因としてあるので、地震の被害というよりも私のミスです。壊れた中にハンドメイドの物があったのが残念ではあります。

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催事前、冷茶をポットでつくっている様子。茶葉は「築地山峡」

さて、お世話になっている静岡伊勢丹さんも大きな被害はなく12日より予てからの冷茶催事も無事に行えております。ちなみに静岡伊勢丹は耐震工事のおかげで震度7に耐えることが出来、避難場所にもなっているそうです。

築地東頭、築地山峡、築地香駿、本山の香駿を冷茶にて呈茶中です。お近くにおいでの際はぜひお立ち寄りくださいませ。



日本茶専門店 錦園石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

ワインとお茶の共通点。たとえばテロワール(Terroir)。

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最近刊行された書籍に「ワイン」と「お茶」の共通項が書かれるようになりました。近々を振りかえると「知識ゼロからの日本茶入門」「ブルータス6月15日号 おいしいお茶の教科書」「日本茶ソムリエ和多田喜の今日からお茶をおいしく楽しむ本」「料理通信9月号」などです。実にいい傾向です。

さて、「テロワール(Terroir)」。ワインなどでよく目にする言葉です。同じ品種であってもその栽培環境が製品の内質に大きな影響を及ぼすことからそれぞれの土地や環境についてをテロワール(Terroir)と呼称しています。興味深いのはただ栽培適地とするのではなく、それぞれのテロワールを製品の内質と結びつけて表現をしていることでしょう。 (私は「土地特長」と表現をしていますが同義です。)

これは本来、お茶にもぴったりと当てはまります。土地、土質、気候、品種などが内質にあたえる影響はかなりなものです。(テロワールから外れますが嗜好品であり工芸作物であるゆえに生産者の技術も重要。これもワインとの大きな共通項です。)

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安倍川を含む地質図。(内外地図(株)1:50000地質図 昭和61年から平成元年に調査と記載されています。)

マクロな視点では、静岡は安倍川を境に西と東で大きく土地が変わります。地質図などで土地の断面を見ると安倍川以西は急に地層が縦になっています。これは大きな地殻変動によるもので、結果として安倍川以西の本山は5000万年前、天竜に到っては一億年前の土地が露出しています。比較して安倍川以東は地層に大きな乱れはなく、この観点からみれば同じ静岡市であっても全く別の土地です。

2001年頃、生産者と地質図を見ながら園地の話しをしているとこの地図にある石灰岩の多い土地は確か茶原(茶畑のこと)の色がいいんだとも言っていました。これは同一生産者の、同じ園で比較をしているので変動の要素として土質の可能性が含まれます。(※土質だけでなく、土地の表面近くの水はけの偏り、気流なども要素のひとつになります。)

これを踏まえて園地視察をすると本山茶産地(安倍川上流域)の、安倍川支流藁科川流域へ入ると茶園の色が青くなるのがわかります。土地柄として在来が残っていたり品種導入が盛んだった頃があるとはいえ、栽培されているのはほとんど「やぶきた」なのでこれは品種によるものではありません。また、生産者ごとの差異を飲み込んでしまうほどの広さで違いがあるので、生産者による管理の差とは考えにくい。気流や水はけなどといった要素も同様です。


翻って考えれば、永年性の農作物で生涯を通じて露天で栽培され、根を地下1メートル以上も伸ばし、からだを形づくる一部である「葉」を使用した「茶」にそれぞれのテロワールが現れないと考える方が無理があります。それぞれの土地の特長を持つのが本来の「茶」の姿と考えるべきでしょう。

茶に関してこれまで「テロワール」が語られなかったのには原因がいくつかあります。そのひとつはブレンドです。たとえば本山などの山間地生産茶と牧之原台地のお茶はその製法、香味などまったく別のものです。これらをブレンドしても一般の方がそのテロワールについてを楽しむことなど出来ないでしょう。そして、植物のもつ青々しさや鮮度感を優先しすぎる製法も原因のひとつ。青汁のようなとか、いぐさを口にしたようなとの感想をいだくような製品に土地の特長は現れません。(「茶」になり切らず「植物」のままの要素が強すぎる。)茶工場の巨大化、大型機械の導入による大量生産もそう。

お茶生産の歴史はそれぞれの個性が生きるつくり方から、より正体が見えなくなる方向にシフトしてきました。良い生葉を育て、製茶の基本である恒率乾燥をし、再現性のある製品をつくる事から大きくズレてきています。製品の形状を細かくするカッターがついている製茶機械、粉のような製品を是とする荒茶つくり、ただ甘酸っぱいような火香を良しとした火入れ。そして粉末茶。(※茶の機能性や保険成分を利用する観点からはわかります。でも、それは「茶」を原料にした工業製品であり、本来の「茶」の姿ではない。)なぜ、そうなるのか?答えは簡単です。作り手側から見て楽だからです。

高度成長期を過ぎ、つくれば売れる時代は終わりました。様々な飲料が生まれ、個性を失った茶はただの飲料のひとつになり「お茶でなければ」と思えるような製品が減っていきました。近年お茶が売れないというニュースをよく耳にします。理由は簡単です。急須が無いとかいうような理由ではなくお茶に魅力が無くなったからです。「お茶でなければ」と思えるようなお茶を売ってこなかったからです。作り手や売り手がわかりやすさや、売りやすさばかりを考えて真面目にお茶と向き合わなければ売れなくなるのは当然。

茶業界では嘆きの声が聞こえる昨今ですが、私はいい時代にお茶屋になれたなと思っています。いよいよ面白くなってきました。多くの方のお力添えで私の手元に揃う「茶」はとても個性があり、そのひとつひとつがちゃんと説明が出来ます。その香味はそれぞれに代用品はない「このお茶でなければ」と思えるものばかり。

メディアが語るワインとお茶の共通項。これは確実に存在します。今こそ、生産者、製茶問屋、専門店がお茶にちゃんと向きあい直す時です。都合の良い事ばかりを考えず、楽をせず省かず、当たり前のことをただ当たり前に。大変でしょう。でもそれも含めて「茶」です。


日本茶専門店 錦園石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)


和多田式茶器「葉の雫」をコーディネートさせて頂いております。

常滑出張のもうひとつの目的が、先日ご紹介させて頂きました和多田さんの今日からお茶をおいしく楽しむ本にも登場している和多田式の茶器のコーディネート。「すすり茶」という呼び名で氏のアイデアによって生まれたユニークな茶器です。望む形状、機能を伝えながら職人諸氏と打ち合わせを続けてきました。約1年を掛け数回の試作を重ね、今回で内容的にもまずは完成形です。

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この茶器の形状、使い方は実に面白いものです。しぼり切りでもなく、片口でもない。いれている時の様子は朝露の雫が一枚の葉から滴り落ちるようです。そんな呈茶イメージから呼称として「和多田式茶器 葉の雫」となりました。道具というのは簡単に見えるものほど実は難しいものです。開放系の茶器である「葉の雫」のポイントは底面から縁にかけての形状、そして注ぎ口。茶葉にストレスをかけずにいれる事が重要になってきます。

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工芸作物として真面目に作られた茶はその形状、色ともに美しいものです。その姿を見ながらいれる。また、穏やかに立ち上がる香気を楽しみやすいのは開放系茶器のいいところです。

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和多田さんのお茶の個性を見極め、これまでの視点ではないお茶のいれ方の提案。「一杯の茶」を表現するためにお茶と向き合う姿は感心させられることもしばしばです。お茶をいれること、呈するということに権威などは全く必要ありません。こうでなくてはならないなどというものもなく、思いやりや大切だと思う気持ちがちゃんと伝わることに尽きます。

「日本茶のソムリエ」最初はなんだかとても奇異に聞こえた言葉でしたが、今の和多田さんの姿を見ていると違和感がなくなりました。今後がとても楽しみですね。



日本茶専門店 錦園石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)


常滑経由名古屋へ。三越名古屋栄店 お茶を楽しむ。~こだわりの茶葉と急須の世界~

気がつけば立秋を過ぎました。立秋、直前の8月5日、6日は常滑名古屋の出張でした。主な目的は目的は工芸品たる常滑急須の製作工程の撮影。三越名古屋栄店の催事「お茶を楽しむ。」~こだわりの茶葉と急須の世界~(※サブタイトルが 日本の暮らし から ~こだわりの茶葉と急須の世界~ に変更されました。)に おけるテーマとして茶と茶器の良品が生み出される環境を伝えるという部分があります。

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急須の胴部分をひいている様子です。


職人急須などの宝生庵シリーズでお世話になっている磯部さんのご協力を頂いての撮影でした。本来、職人ひとりがつくる急須は何日にも及ぶ工程で出来上がるもので、ろくろでひかれる土の状態から加飾(飾りの紋様などを加える作業)までを一度に撮影出来ることはあまりありません。ありがたい事です。

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加飾(かしょく)工程 印花

茶器という商品はそのものの姿で販売されていますが、その商品がつくられている様子に想いを馳せる方は少ないことでしょう。特にろくろで作られる茶器はまさにハンドメイドであり同じものはひとつとしてありません。職人の手の中で生き物のように姿をかえる土。製作者、自らの手にあわせた専用道具を駆使する姿。それらオンリーワンの茶器が生み出される風景は機会があればご覧いただきたいものばかりです。今回は「茶」と同じく「大判写真(A3ノビサイズ)」使いながらをその一端をご覧頂けます。

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茶は工芸作物、急須などの茶器は工芸品。不思議な縁で結ばれた茶と急須(茶器)この二つは切っても切れないものです。「工芸」の二文字を冠して恥じないレベルの品がこれだけのスペースに一堂に集まる事は珍しいでしょう。会期まで、ひと月を切りました。開催に向けて鋭意作業中です。

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『お茶を楽しむ。~こだわりの茶葉と急須の世界~』
会期:2009年9月2日(水)~9月8日(火)
会場:名古屋三越栄店 8階 ジャパネスク
住所:名古屋市中区栄3-5-1

常滑急須100種類、限定生産茶葉20種類以上が登場します。ご期待ください。

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日本茶専門店 錦園石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

名古屋三越栄店「お茶を楽しむ。」日本の暮らし。茶園画像選択中。

梅雨明けもせずと書いたその日が梅雨明けでした。青空の一日、久しぶりに月の見える夜になりました。

さて、名古屋三越の催事に向けて、展示写真の選択などの準備を進めています。

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何千枚の画像を眺めていると素晴らしいものを見させてもらっているのだなと今更ながらに感じます。園地や生産に関わる人たちの様子、茶業が生んだ大切な世界です。未来へ繋がなくてはいけないものなんだと思わずにはいられません。

試飲の催事をしていて、多くのお客様から「おいしい。」の感想を頂戴します。「おいしい」その理由に気づいてもらうにはどんな事が出来るのだろう。私にとって不変のテーマのひとつ。それは、大切な世界を繋いでいく答えのひとつでもあるように 思えます。

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日本茶専門店 錦園石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

名古屋三越栄店 「お茶を楽しむ。」日本の暮らし 2009年9月2日~9月8日

8月になりました。梅雨明けの声もなくの葉月入りは気象の乱れを感じます。暑い時はちゃんと暑く、寒い時はちゃんと寒いのがいい。と生産家が話してくれたことを思い出します。

現在、名古屋三越栄店様にて開催の催事にむけて準備を進めています。今回の催事は開催場所とそのスペースがこれまでの食品催事とは内容が異なっています。
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画像はフロアの図面と案内用DMの草稿です。

会場は8階 呉服やギャラリースペースのある階となり、その広さは5m×6m。お茶や茶器の販売催事としては異例な広さです。これまでスペース面で出来なかったことを実行するチャンスになりました。ありがたいことです。

予てから、ただお茶や茶器を販売するのではなく、それらが生産される世界感を伝えつつ、品物をお渡し出来ないかを考えていました。実際に、茶園などをおいで頂ければいいのですがやはり、コストや時間の面でも難しい場合が少なくありません。

都市圏の人が多くいるエリアで園地や生産の現場、急須がつくられる様子などを伝えるには?自分が今出来る中での答えは大判写真で表現しつつ、そこに写っているそのものを併せて体験してもらうことでした。写真のもつ時間を切り取る表現力、動画ではないからこその魅力があります。(以前に日本茶インストラクターとして美術館でお茶を呈する企画に参加させて頂いたことも今回の催事に少なからず効いているのでしょう。)


機材や技術面で及ばないこともありますが、まずは第一歩。いつもどおり「手の届く範囲でまずはベストをつくそう。」を実行です。

現在の予定で販売する急須の種類は約100種、お茶は20種、園地などの写真パネルは40点以上。さらなる詳細は後日お伝えいたします。

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錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)


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