日本茶インストラクター Nishikien owner's weblog 


日本茶インストラクターの店主によるお茶や茶器などにまつわる事柄。

静岡市産 大走り手摘み新茶 私と蓋碗と杉山八重穂

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26日に摘採された2009年静岡県で最も早い露地栽培の手摘み新茶を28日、29日に静岡伊勢丹にて試飲販売させて頂きました。2日前まで園地で輝いていた新芽が「茶」として眼前にあることをどこか不思議な気分になりつつ呈茶していました。
この時期に私が使いたい茶器は毎年、常滑蓋碗です。今回は錦園オリジナル茶器でお世話になっている磯部さんに作って頂いた常滑蓋碗「宝生庵」。(以前の東京で開催されたOZONE夏の大茶会でとても好評だった茶器です。)

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器にいれた茶葉と湯が出会い、とたんに時計の針が逆しまに回るのを感じます。濃い緑から、きいろ味を帯びた緑へとなりつつ、開いてゆく葉。
この風景を眺めるにはやはり黒い常滑蓋碗がふさわしいと思うのです。

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2日間の催事はとてもご好評を頂きました。ご来場の皆さま、諸関係者の方々ありがとうございました。2009年の新茶シーズンは幸先のよい幕開けです。



日本茶専門店 錦園石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

明前の静岡茶。静岡市駿河区丸子佐渡山の杉山八重穂。

静岡県でもっとも早い初物の新茶。3月26日摘採でした。画像はまだ撮影出来ていませんが、製茶、仕上げが済んだ2009年の新茶が今、私の目の前にあります。

佐渡山ではこれまでに3月28日に摘採したこともあり、温暖化ゆえの出来事ではないといえるでしょう。杉山八重穂は極早生ゆえに霜害に合いやすく導入はしたものの多くの生産者が諦めてしまった品種です。この土地ではそれを大切に育て、工夫を凝らして現在まで生産を続けているのです。

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一連の画像が3月26日撮影と信じられない人も少なくないでしょうね。
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加温をしたわけでもなくこの品種は今、摘採適期をむかえています。やわらかな陽射しに育まれ、爽やかさと甘さを感じる香味。それは杉山八重穂だからこそ楽しめる味わいです。

新茶シーズン3月から5月末まで、それぞれの土地、品種の味わいを楽しめる気持ちを多くの人が持てたらいいなと思います。

清明節頃の茶の味、八十八夜頃の茶の味。味の違いをちゃんと理解しながらお茶に接することが出来たらこれまでとは異なる喜びがありそう。これはブレンドでは楽しめない茶の世界です。

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2009年3月26日 杉山八重穂の園地にて。

さて、出来上がった新茶。「大走り手摘み新茶」としてまずは3月28日、29日の2日間、静岡伊勢丹にて試飲販売をさせて頂くことになりました。
お近くにおいでの際はお気軽にお立ち寄りください。


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錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

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2009年3月26日。静岡産露地栽培新茶摘採を開始しました。2009年新茶シーズンの開幕です。

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2009年3月26日。静岡市駿河区丸子佐渡山(標高103m)にて露地栽培新茶の摘採が始まりました。2009年は2月の暖かさと降水量の多さが新茶を駆け足にしました。天の恵みを一身に受けて本日を迎えました。
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詳細はまた明日。



最も早い静岡の露地栽培新茶 駿河区丸子佐渡山 杉山八重穂 2009年摘採日決定。

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2009年3月26日 茶産地静岡において最も早い新茶の摘みとりが行われることになりました。天候にも恵まれみずみずしく大きくなった新芽はとても元気です。(2009年3月23日撮影)


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杉山八重穂らしい2つの新芽。
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空へ向って伸びる茶樹。年一回摘採の自然仕立て園。
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杉山彦三郎氏が残した希少品種「杉山八重穂」の姿。
2009年の新茶シーズンいよいよ開幕です。


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錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

静岡伊勢丹催事~富士ペアステージノイ 伊勢丹スプリングセール終了

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静岡伊勢丹B1Fおいしいふるさと村にて3月18日~22日まで「花かおるアッサム系静岡茶とさくらかおり」を中心とした催事を行わせて頂き、3月24日~25日は富士で開催された伊勢丹スプリングセールに参加させて頂きました。
2催事ともに茶品種のもつ楽しさを多くの方にお伝えする事が出来、大変嬉しく思っております。ありがとうございました。

さて、上記スケジュールで3月23日が空いています。23日は何をしていたのかといえば、富士行きの準備はもちろんですがこのタイミングでどうしてもしておきたかった事は杉山八重穂の園地撮影でした。

なぜなら、2009年の摘採スケジュールが決まったからなのでした。


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錦園店主 石部健太朗
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太古の土地が育む天竜茶。2009年春の園地まわり

3月16日、催事や新茶の準備が忙しい時でしたが天竜の園地視察に行ってきました。
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天竜は本山に居をかまえる私にとってちょっと遠い産地です。安倍川を下り、西進。袋井から天竜川上流域をめざす道行。途中、高速を使っておおよそ片道2時間です。荒ぶる川であった歴史をもつ天竜の園地は山の上にある事が多く、そこから見おろす風景は実にダイナミックです。
あまり知られていませんが無農薬栽培を行っている園地も少なくありません。

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無農薬栽培、有機質肥料のみ使用の香駿。
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無農薬栽培、有機質肥料のみ使用のおくひかり。

天竜上流域を地質図でみると、1億年以上前の土が露出した土地であることが見てとれます。風化が進み、水はけがよく、多種多様なミネラルを含む土地は香味に富んだお茶を育てるといわれます。
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経験上ですが、良質な茶が育つ園地付近では鉄分を多く含む石をよく見かけます。やや緑がかかった蝋のような艶を持っているものも少なくありません。

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こちらはさらに上流域の山間へ歩を進め、相月の在来茶園へ。平らな畝の形は昭和30年代のスタイル。手摘み天竜茶天竜小嶋の園地です。様々な色、形の親葉は在来種ならでは。新芽をひと芽づつ摘みとり35キロ機と呼ばれる小型製茶機械でつくられます。昭和時代の茶を現代に伝える貴重な品といえます。
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3世代前に茶の実から育てられた園。付近にはこんな可愛らしい子供の樹も見られます。

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石垣の隙間に育つ茶樹もちらほら。

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山の大岩をよけて茶園がつくられている。こんな風景は歴史ある産地だからこそのものです。

さて、よくぞ現代まで残っていてくれたと感謝の気持ちをもつ天竜の産地ですが、その中でもこの茶品種は注目のひとつ。
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茶品種:静-印雑131(アッサム系統)です。藤かおりや蒼風の親系統として選ばれる花香をもつ品種。山間に育ち、普通蒸しの形状につくられる印雑は値打ちです。多分、昭和30年から40年頃に導入されたものでしょう。
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やぶきたをはじめ、日本で栽培されている品種はそのほとんどが中国系の小葉種です。アッサム系品種はその氏育ちから全く異なるものです。
高温度帯のお湯を使用したときに引き出される花のような香り。ビターな味わい。実に楽しいお茶です。今回の視察で、数件の農家がまだこの品種を育てていて下さるのがわかり嬉しくなりました。

土地ごとに様々なお茶があり、つくられ方も色々です。均一で大量生産ではない日本茶の世界があります。どうぞ、こちら側へおいでください。めぐり会えた喜びに満ちています。



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錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

富士山の見える自然仕立て園。佐渡山 杉山八重穂の園より。

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2009年3月15日。朝、目覚めると青空。慌ててカメラバックと三脚を抱えて飛び出しました。その理由が上の写真です。
茶産地静岡の新茶シーズン開幕を伝える園地のロケーションとしては最高だと思います。摘採当日も天候に恵まれる事を祈ります。

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茶の新芽は大きくなり始めるとそのスピードはかなりなものです。まるで伸びる音が聴こえてくるのではないかと思うほど。生命の瞬きを感じます。


時間が許す時はこれはいい画が撮れそうと思うと即、園地に向う私。時々、何屋なのかなと自問自答する事がないわけではありません。
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撮影中の錦園石部。。ちょっと変わった日本茶専門店店主なのかも知れません。

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錦園店主 石部健太朗
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輝く新芽。生命の煌めき。2009年静岡市にて。

DSC01568.jpg2009年3月15日撮影

雨上がりの園地に足を運びました。静岡市丸子佐渡山。樹齢はゆうに60年を越える茶樹が今年も新芽を伸ばしています。茶品種「杉山八重穂(すぎやまやえほ)」。
3月15日現在でこの芽の大きさは日本最大の茶産地静岡において最も早い品種のひとつといえるでしょう。
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2009年3月15日撮影

上記2枚は本日撮影したものです。数年間に渡ってこの園地で茶園を見ていますが今年は例年比べてかなり早い事がわかります。

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2008年3月24日撮影

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2007年3月26日撮影

比べるとほぼ10日早いように感じます。摘採は3月下旬には確実に始まることでしょう。今年の新茶はかなり駆け足でやってきます。天候に恵まれますように。

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錦園店主 石部健太朗
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2009年新茶の足音。杉山彦三郎翁が残した宝物。茶品種:杉山八重穂

DSC01389杉山八重穂
2009年、新茶の足音が聞こえくる画像です。
撮影は2009年3月10日静岡市駿河区丸子にて。

品種は「杉山八重穂」。やぶきたの父として知られる 杉山彦三郎翁が選抜育成した極早生の品種です。品種名の「杉山(すぎやま)」は翁の苗字。「八重穂(やえほ)」は一般的な品種の新芽は「ひとつ」なのに対して「複数の芽」が出ることからこの名前がついたといわれます。

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一本、一本の茶樹一年をかけて大きく育てる「自然仕立て栽培」です。新幹線の車窓から見られるようなかまぼこ型に仕立てられたお茶の樹ではないので、「これがお茶園なの?」と驚かれる方も少なくありません。
この「自然仕立て」は手摘み専用の園地になり、お茶の摘採はすべて人の手にたよる事になります。機械化全盛の今でもあえて「自然仕立て」「手摘み」とするのは、この土地で杉山八重穂を大切にしている証でもあります。

極早生の杉山八重穂はとても早い時期に新芽が育つため、かまぼこ型の畝にしてしまうと霜の害によって採れなくなってしまうことが多いのです。実際、杉山八重穂を導入した他の産地ではこの理由から改植(樹を抜いて、別の品種に植え替える。)したところがほとんどでした。
丸子では杉山八重穂を霜の害に合いにくい「自然仕立て」として残しました。(それでも、霜害にあって一番茶の生産が出来なかったことは何度もあったそうです。)

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園地からは正面に富士山が見えます。県内でもっとも早い露地栽培の新茶。それは静岡市駿河区丸子に育っています。駿河湾、安倍川、富士山。なんと静岡らしい風景なのでしょう。
丸子の杉山八重穂は3月下旬には摘採開始予定。いよいよ静岡の新茶シーズンが始まります。

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