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日本茶インストラクター Nishikien owner's weblog 


日本茶インストラクターの店主によるお茶や茶器などにまつわる事柄。

選り抜きほうじ茶。秋の静岡伊勢丹にて。

静岡伊勢丹B1Fおいしいふるさと村にて開催しております選り抜きほうじ茶をメインとした催事も残すところあと2日となりました。静岡ではあまり馴染みのないほうじ茶の販売会ながら、多くの方にお買い求めを頂き嬉しく思っています。

前半は29度を越えるような暑い日もありましたが日曜は秋を感じる気候。お湯を使っての呈茶が喜ばれそうな一日でした。

秋といえば現在、ふるさと村では「新そば」「新米」の販売会も開催中です。百貨店での催事をさせて頂いていると旬の食べものの良さを知ります。季節感があっていいものです。

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月曜日、火曜日は築地香駿も呈茶する予定です。夏の間は冷茶の美味しさをお伝えさせて頂きましたがお湯でいれる香駿もまた格別です。お近くにおいでの際はぜひお声をお掛けください。

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

静岡伊勢丹にて一番茶でつくったほうじ茶試飲会。9月27日静岡新聞掲載記事より。

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現在、静岡伊勢丹B1Fにて開催中の試飲販売会のついての記事が静岡新聞(21面中部ワイド版9月27日)に掲載されました。「苦味が無く上品な風味」とご試飲くださったお客さまの感想も紹介されています。

これまでのほうじ茶のイメージが変わるひと品です。
お近くにおいでの際はぜひお立ち寄りください。

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

選り抜きほうじ茶。上質な香味をお楽しみください。静岡伊勢丹 おいしいふるさと村にて。

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静岡伊勢丹B1Fおいしいふるさと村にて選り抜きほうじ茶を呈茶販売中です。お客様からは上品な香味の茶との感想をたくさん頂戴しています。ありがとうございます。

さて、9月も末に近づいていますが連日、29度近くまで気温があがり暑さを感じる事も少なくありません。ほうじ茶は熱湯でいれるイメージが強いのですが良質なものは水出しでもおいしいことをお伝えしやすいので冷茶が中心の呈茶となっています。

お近くにおいでの際はどうぞお気軽にお立ち寄りください。


<錦園の選り抜きほうじ茶 おいしいいれ方の目安>
茶葉 大さじ2杯(5~6g)
湯量 大ぶりの急須へ8分目(300cc)」

お湯の温度 熱湯(95度)※ポットから直接でOK
待ち時間  手早く~早め(30~45秒)

その他、冷茶とするには
・ハリオ水出し茶ポット・ピュア MDP-10TW 1,260円(税込) 実用容量1,000ml
(※ホームセンターでは実売980円前後)
を使用しています。

ポットに茶葉を大さじ3~4杯いれ、カルキを除去した水を1リットル注いだのちに冷蔵庫へ。2時間ほど待てば出来上がりです。

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

静岡産一番茶100% 選り抜きほうじ茶~静岡伊勢丹 おいしいふるさと村~

9月24日(水)~30日(火)までの7日間、静岡伊勢丹B1F おいしいふるさと村にて静岡県内産一番茶100%使用したほうじ茶の催事始まりました。
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良質な一番茶を使用したほうじ茶は上品な味わいで、これまでのほうじ茶のイメージをがらりと変えるひと品です。選り抜きほうじ茶は冷茶にしてもおいしく、今回の催事では「冷茶」としたものもご用意させて頂いております。

<錦園の選り抜きほうじ茶 おいしいいれ方の目安>
茶葉 大さじ2杯(5~6g)
湯量 大ぶりの急須へ8分目(300cc)」

お湯の温度 熱湯(95度)※ポットから直接でOK
待ち時間  手早く~早め(30~45秒)

その他、冷茶とするには
・ハリオ水出し茶ポット・ピュア MDP-10TW 1,260円(税込) 実用容量1,000ml
(※ホームセンターでは実売980円前後)
を使用しています。

ポットに茶葉を大さじ3~4杯いれ、カルキを除去した水を1リットル注いだのちに冷蔵庫へ。2時間ほど待てば出来上がりです。


日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

玉川横沢。安倍川上流域山間地銘茶「本山茶」とは。

安倍川上流域の山間、寒暖差と日照条件(朝は山に遮られて遅く、日暮れは早い。)香りあるお茶の栽培適地は山。伝統的な製法の良質な茶は山の農作物です。
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錦園 玉川横沢(たまかわよこさわ)¥1312/50g
使用品種:やぶきた※極僅かに在来の入っている可能性があります。
摘採:ハサミ(可搬型摘採機)


太くすらりと伸びた葉、力強い茎。大きなやわらかい良質な芽を育て卓越した技術で製茶する。それを具現化したしたものが横沢共同の作るお茶です。

農作物である茶の生産は「少量で高価なお茶」、「そこそこの量で中庸な茶」、「大量に安価なお茶」を作るかとなりますが、「高価な」という部分は優秀な技術がついてまわります。(やわらかで良質な大きな芽を育てるには単位面積あたりの「芽」の数を少なくなるようにします。これは生産量が少なくなることを意味していています。)
やわらかく大きな芽は、技術面で未熟な生産家にとって手ごわい原料であり、失敗すれば安価なお茶が少ししか出来ないことになりかねません。結果的に中庸から安価なお茶が多く作られるようになり、形状のある伝統的な製法の茶は非常に少なくなってきています。

そんな世の中の流れとは異なり、横沢共同は「少量で高価な茶」を生産するという点で栽培から製茶技術までを磨き上げた茶工場です。茶業全体からみれば特別な存在であるのに横沢共同の組合長、工場長ともに口をそろえて「特別な事は何もしていないよ。当たり前のことをただ当たり前にやってお茶を作っているだけだ。」といいます。

そんな「当たり前」に作られた茶葉は美しく力強く伸び、いれた茶は金色透明で余韻ある香りと甘渋苦のバランスがとれた味わいを呈します。


<錦園 玉川横沢  おいしいいれ方の目安>
茶葉 大さじ1杯(5~6g)
湯量 中ぶりの急須へ8分目(180~200cc)」

お湯の温度 やや熱め~普通(75~70度)
待ち時間   普通からやや長め(60~90秒)

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

稀少茶さくらかおり、更なる厳選。望月庄司のさくらかおり。

細く艶やかな茎が目をひく茶葉。園地での健康で力強い姿が思い浮かびます。
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俵峰 茶匠 望月庄司のさくらかおり ¥1260/50g

以前の記事でもご案内をさせて頂きました「さくらかおり」。清沢、大川、俵峰の3箇所4生産家による年間の生産量は約300kgの稀少なお茶。

その稀少茶をさらに絞り込んだのが今回ご案内する「茶匠 望月庄司のさくらかおり」。
ひとりの優秀な生産家が生み出す普通蒸し製法の茶となります。単産地、単品種の限定生産茶。生産量は僅かに40kg。園地、製造技術をそのまま見ることが出来るまさに「工芸作物」です。
必要にして十分な蒸し時間、茎が太い製造が困難な品種を無理なく細く揉み上げる技術のは驚かされます。上質な茶を大切にしながら、出来る限りお茶を切らずに形状を残す仕上げをしてあります。それは折角、大きく伸びやかに出来たお茶ならその姿も楽しんで頂きたいと思うが故。(荒茶仕立てなどではなく、粉などの軽い部品やお茶の雑味となるものは取り除いてあります。)

「さらに豊かな旨み、上質な桜を想わせる香り。限定生産茶をもっと限定したスペシャルな茶をご案内したい。」そんな茶専門店のわがままが関係者諸氏のお力添えによって形に出来たひと品です。


<俵峰 茶匠 望月庄司のさくらかおり おいしいいれ方の目安>
茶葉 大さじ1杯(5~6g)
湯量 中ぶりの急須へ8分目(180~200cc)」

一煎目
お湯の温度 冷まして(60度)
待ち時間   じっくりと(90秒)

二煎目以降は75度以上で5~10秒。


さくらかおりの情報は下記をご参考ください。
カテゴリー「さくらかおり」
http://nishikien.blog82.fc2.com/blog-category-15.html

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

最高峰の日本茶。築地東頭(つきじとうべっとう)。別格の茶。

茶畑で良いものをつくり、それを損なうことなく茶にする。静岡の山間、標高800Mの地に開かれた茶園。栽培は一本一本の茶樹を大きく育てる自然仕立て。品評会用でもなく、手揉み茶用の園でもありません。このレベルのお茶が年間販売用のお茶として毎年生産されている素晴らしさ。
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錦園 築地東頭(つきじとうべっとう) ¥3150/50g

静岡の奥山に広がる自然仕立て園。一番茶しか製造しない年一作。現代の茶業が効率化や製造のリスクから手を離してしまった茶の姿です。手揉み製法から始まるお茶つくりを本当の意味で機械製法に置き換えることを考え、真摯に生葉をお茶にしていく。

製茶は個人のスキルを問う厳しく困難なもの。でも、本質的にお茶つくりはそういうものなのです。伝統的な手揉み製法に端を発する「茶」は生葉を機械にいれて出来上がりなどといったものではなく、ましてや茶葉を刻み、潰してつくる工業製品のようなものではありません。

厳しい自然環境に育まれ、丹精された園地から生み出された生葉は生産家の技術を問い、そして出来上がった茶は現在のスナック菓子のような茶とは異なり、お茶をいれる人の技術を問います。いれるのが楽なお茶ではありません。どのお茶よりも素晴らしく、どのお茶よりも難しい。お茶の美味しさを知る人にとって最高に価値のある日本茶。それが「築地東頭」というお茶です。
さあ、お茶の迷宮へご一緒しましょう。

築地東頭に関する情報は下記もご参考ください。
「築地東頭」
http://nishikien.blog82.fc2.com/blog-category-8.html

<錦園 築地東頭 おいしいいれ方のヒント>
茶葉 大さじ1杯(5~6g)
湯量 小ぶりの急須へ8分目(80~100cc」

お湯の温度 やや冷まして(60度~65度)
待ち時間  ゆっくり(120秒)

この他に茶葉量を半分にして熱湯を使用し30秒程度でいれるのも美味しい。築地東頭の艶やかな茎が醸しだす香気は最高のひとこと。

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

ビターで華やか。天竜のアッサム系静岡茶。天竜花かおり

歴史のある茶産地である静岡。決して多くはありませんがあちらこちらで個性的なお茶がつくられています。9月2日の記事でご紹介したアッサム系統のお茶もそのひとつ。

今回は同系統品種の天竜川上流域のお茶になります。
山間地生産のアッサム系静岡茶。希少性はバツグンです。
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アッサム系静岡茶 天竜花かおり ¥1050/50g

出来てから時間がたっている園ですから品種は多分「静-印雑131」と思われますが確たるお話しが分からなかったので印雑系在来としておきます。
「静岡茶 花かおり」はちょっと細かくなっているお茶ですが、こちらは太よれした形状のある硬いお茶です。天竜の山間地生産らしいイメージにもぴったりです。金色透明の水色、華やかな香り、ビターな味わい。熱湯に近い熱めのお湯を使ってたっぷりと飲みたいお茶になります。

実は、このお茶「ほうじ茶」にしてもGOOD。華やかな香りは焙じても健在で、ほろ苦さと爽やかさが同居した美味しさは印雑系のほうじ茶にしかないもの。ぜひ、ほうじ器で自家製ほうじ茶にチャレンジしてみてください。

熱さと香りが嬉しい季節がすぐそこまで来ています。

ほうじ茶のつくり方は下記をご参考ください。
「ほうじ茶のつくり方」
www.nishikien.com/001nishikien-owner/20060220/owner-060220.html

<錦園 アッサム系静岡茶 天竜花かおり おいしいいれ方の目安>
茶葉 大さじ1杯(5~6g)
湯量 中ぶりの急須へ8分目(180~200cc」

お湯の温度 熱め(85度~90度)
待ち時間  普通(60秒)

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

優良品種「やぶきた」の発祥地は日本平。生粋の手摘み藪北。

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やぶ北発祥地、日本平の手摘み藪北 ¥1575/50g

日本でもっとも多く栽培されている品種といえば「やぶきた」。多収で品質がよく、作りやすい品種として全国的に栽培されています。土地に対しての適応能力に優れ山間地から平野部、北から南と様々な場所に植えられ、実に日本の茶栽培面積の約8割はやぶきたなのです。また普通蒸し煎茶、深蒸し煎茶、かぶせ茶、玉露、てん茶(抹茶の原料となるお茶)、釜炒り茶、紅茶までほぼ全ての茶種がやぶきたで作られており、日本でお茶の味といえば「やぶきた」といっても過言ではないでしょう。

補足:お茶は様々な価格帯があり、それぞれをブレンドして販売されるのが常ですから一般に流通している製品としての茶は「やぶきただけ」もしくは「やぶきたをベースに+他の品種」となっています。※品種茶として名前を冠している場合は除きます。

では、「やぶきた」本来の味はどんなものなのでしょう?物事はシンプルに考えるのが一番。茶の品種は始まりは全て実生。その土地で生まれ育ったものです。発祥地は静岡市の日本平ですからやぶきたをその土地で栽培し手摘み。製法は伝統的な普通蒸し製法。一箇所の園地、その日だけのお茶をブレンドせずに製品とする。
そうして出来たのが「やぶ北発祥地の茶 日本平の手摘み藪北」。言葉にすると簡単ですが関係者諸氏のご協力の賜物です。

嗜好品ですから美味しい、美味しくないの評価はあることでしょう。でも、このやぶきたが本来の味、香りを感じられる品ということは確たるものです。

お客様からのお言葉の多くは「やぶきたは素直で美味しいお茶なんですね。」
そう、温和で多くの方がおいしいと感じる味わい。それがやぶきたです。


<錦園 日本平の手摘みやぶ北 おいしいいれ方の目安>
茶葉 大さじ1杯(5~6g)
湯量 中ぶりの急須へ8分目(180~200cc)」

お湯の温度 普通(70度)
待ち時間   普通(60秒)
※日本茶のおいしいいれ方の基本温度と待ち時間です。

日本平の手摘みやぶきた茶関連情報
カテゴリー:日本平やぶきた

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

良質な茶葉でおいしいほうじ茶。錦園の選り抜きほうじ茶

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錦園の選り抜きほうじ茶 ¥1050/100g
静岡県内茶葉100%一番茶のみ使用のほうじ茶。


ふっくらとふくれた茎は良質なやわらかな原料を使用している証。デリケートな原料を焦がしてしまうことなく炒りあげました。ほうじ茶は安価なお茶のイメージが強いのですが、その理由は使用する原料が安いものが多いから。

既成概念をとりはずし「良い原料を使っておいしいものを。」
とてもシンプルな考えに立ち返ることによって生まれたちょっとぜいたくなほうじ茶です。
寒さを感じる季節、香ばしいかおりとやさしい味わい。
たっぷり飲めて身体を温めるお茶としておススメです。

錦園の選り抜きほうじ茶に関する情報
カテゴリー:ほうじ茶


<錦園の選り抜きほうじ茶 おいしいいれ方の目安>
茶葉 大さじ2杯(5~6g)
湯量 大ぶりの急須へ8分目(300cc)」

お湯の温度 熱湯(95度)※ポットから直接でOK
待ち時間  手早く~早め(30~45秒)

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

温かな香味と甘さ。静岡産有機栽培 品種茶 おくゆたか。

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錦園 山本賢吾の有機栽培茶 品種茶 おくゆたか ¥1050/80g

おくゆたかはゆたかみどりを母、F1NN8(たまみどり※宇治種実生選抜。蒸し製玉緑茶に向くとされた品種×S6※静岡在来選抜)を父として交配をし実生選抜した品種です。交配は1958年、品種登録されたのは1983年。おくゆたかに限らず試験場の品種として登録されるのには20年近い年月が掛かります。)「おく」と名前につく品種は、中生のやぶきたを基準に遅く摘採時期を向える品種です。

錦園の有機栽培茶品種茶 おくゆたか は熱めのお湯でいれてもおいしく、有機栽培茶らしい甘みが楽しめます。急須にちょっと贅沢に茶葉をいれ、ポットから直接のお湯をたっぷり注いで手短にいれる。使う湯のみも厚手で大きなものが雰囲気に合います。
秋から冬にかけて、朝のお茶におススメです。

<錦園 有機栽培茶 品種茶おくゆたか おいしいいれ方の目安>
茶葉 大さじ1杯(5~6g)
湯量 中ぶりの急須へ8分目(180~200cc)」 

お湯の温度 熱め(80~90度)
待ち時間  手早く~早め(30~45秒)

有機栽培茶に関する情報は下記もご参考ください。

 山本賢吾の有機栽培茶

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

桜を想わせる香りのお茶。本山のさくらかおり。

さくらかおり。飲んだあとに桜餅のような香りがふわりとする静岡茶。
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本山のさくらかおり ¥1050/80g
静岡市安倍川上流域 清沢、大川、俵峰にて生産。生産量約300kg


さくらかおりの大きな特長は桜葉を想わせる香り。この香りは空気と触れ合って育つので開封後の方が香り出やすい傾向にあります。味わいは旨みが強いタイプです。
お茶会などの際には開催日から1週間から10日前に開封し茶缶にいれて常温で保管しておくことをおススメします。

さくらかおりは品種 静-7132によって作られています。静-7132は静岡の山間地への導入は1965年ごろ。来歴はやぶきたを母樹とした自然交雑による実生選抜。やぶきたの周囲に様々な品種をおき、虫などを介した受粉によって出来た実を植えて育て、その中から品種の特長としてよい物を選抜したとされます。(※お茶の樹は自らの花粉では実をつけない自家不和合性の植物なので、母樹に出来る実はすべて母樹とは異なった特性を持ちます。)
静-7132の兄弟には「やまかい(静-7166)」「くらさわ(静-7111)」など。3つの品種を比べると園地での様子(葉の形など)はもとより香味など全く異なります。

<錦園 本山のさくらかおり おいしいいれ方の目安>
茶葉 大さじ1杯(5~6g)
湯量 中ぶりの急須へ8分目(180~200cc)」

一煎目
お湯の温度 冷まして(60度)
待ち時間   じっくりと(90秒)

二煎目以降は75度以上で5~10秒

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

昭和時代の懐かしさとおいしさ。在来使用の手摘み天竜茶 天竜小嶋

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手摘み天竜茶 天竜小嶋 ¥1260/50g


昭和時代の小型製茶機(35k機)、天竜川上流域の在来種を主とする手摘み摘採。無農薬、有機栽培。総生産量28kg程度の荒茶を単品で仕上げをした製品になります。お茶に詳しい方ならちょっとびっくりする内容でしょう。

やぶきたを代表とする品種茶にはない香味の奥行き。一般的な在来種を使用したお茶では味わえない手摘みだからこその形状。有機栽培と若い芽の在来由来のほろ苦さと甘みがあり水色は金色透明。昭和の懐かしさと美味しさが残された稀少茶。

一服をしたお客様から頂く声は「ああ、お茶ってこういう味だったよね。」
そう、その通りです。

<錦園 昔ながらの静岡茶 手摘み天竜茶 天竜小嶋 おいしいいれ方の目安>
茶葉 大さじ1杯(5~6g)
湯量 中ぶりの急須へ8分目(180~200cc」

お湯の温度 ちょっと冷まして~普通(60度~70度)
待ち時間  普通(60秒)

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

在来(ざいらい)。本当の土地のお茶。玉川(たまかわ)

それぞれの土地で育まれた在来種にはその土地だからこそ生み出せる香味があります。在来からは品種の考え方が導入される前のお茶の姿を垣間見ることが出来ます。

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錦園 昔ながらの静岡茶 玉川(たまかわ) ¥840/80g

お茶にも品種がある事をご存知の方は以外に多くありません。茶産地静岡においてもそのことを強く感じることがあります。自家不和合性(自分の花粉では実をつけない)の植物である「茶」は品種として増やす場合、挿し木とするのが主流です。※出来た実は何か別の茶種か交配可能な近隣種とのハイブリッドなので、植えても母樹と同じにはならないのです。

均一に生え揃った新芽は品種導入のおかげです。茶の樹から実をとって植えた在来の園地では新芽の育ち方もバラバラで、芽の色も黄色があったり、赤や茶色があったり実ににぎやかです。現代の美しく綺麗にそろった製品は在来の園では望むべくもありませんが在来にはそのお茶にしかない個性があり、どこか懐かしさを感じさせます。

秋、在来を熱めのお湯で飲む。
ふっと、気が抜けるおだやかな時間が訪れます。

<錦園 昔ながらの静岡茶「玉川」 おいしいいれ方の目安>
茶葉 大さじ1杯(5~6g)
湯量 中ぶりの急須へ8分目(180~200cc」

お湯の温度 やや熱め~熱め(80度~90度)
待ち時間  早め~普通(45~60秒)

日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

花のような香りの静岡茶。印雑(いんざつ)と呼ばれるお茶たち。

アッサム系の静岡茶をご存知ですか?このお茶、花のようなかおりが楽しめるのです。

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錦園 アッサム系 静岡茶 花かおり ¥1050/50g

香りの正体に大きく関係しているといわれる成分はアントラニル酸メチル。インド導入系統の実生品種(アッサム実生選抜)静-印雑131(しず-いんざつ131)がこの香り成分を多く持っています。
静-印雑131の他、代表的な品種としては「ふじかおり(母系 静-印雑131 父系 やぶきた)」「そうふう(母系 やぶきた 父系 静-印雑131)」などがあります。

登録品種以外にも特長ある香りに期待がされ、生産者の手によって育成されたものもあり「アッサム系 静岡茶 花かおり」もそんなお茶のひとつ。最優良品種としてゆるぎない「やぶきた」に静-印雑131を掛け合わせて生み出されました。父母はそうふうと同じですが花香はそうふうよりも強く、苦渋味が少ない印象です。

花かおりはパティシエが作る良質な素材を活かしたケーキなどの洋菓子にもぴったりと合います。熱めのお湯を使用して香りをたてていれて頂ければさらにおいしいでしょう。アッサム系のお茶のもつほろ苦い味わいと相まって楽しめます。

<錦園 花かおり おいしいいれ方の目安>
茶葉 大さじ1杯(5~6g)
湯量 中ぶりの急須へ8分目(180~200cc」

お湯の温度 熱め(85度~90度)
待ち時間  早め(30~45秒)

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錦園店主 石部健太朗
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錦園の急須 黄泥。きなりのもつ優しさ。

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「シンプルで使いやすく良い道具」をテーマとした錦園の急須。2000年にデビューして以来、茶漉しなどのリニューアルを経て現在に到ります。

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広く細かな陶製茶漉しはお茶の香味を大切にする工夫です。※この細かさでありながらボディと同じく陶製となっています。


原料そのもののを活かした素朴なイメージの黄色は上手に育てていくと飴色の艶を感じさせるようになっていきます。秋のティータイムにぴったりな雰囲気の急須です。

錦園の急須 黄1.8号
容量:250cc
価格:3990円(税込み)

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錦園店主 石部健太朗
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