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日本茶インストラクター Nishikien owner's weblog 


日本茶インストラクターの店主によるお茶や茶器などにまつわる事柄。

お茶を見る。その後。

先日のお茶の拝見ですが、余裕がある時は捨てずにそのまま置いておく事をします。短い時間ではわかりにくかった事が見えてくることも少なくありません。

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画像は先日の拝見後、約12時間してから茶葉を取り除いたものです。右から「東方美人」「佛手(緑)」「佛手(赤)」「安吉白茶」「本山の香駿」となります。黄色の水色がオレンジへ、オレンジだったものが褐色に近い赤へ。(ちょっとアングルは異なりますが前回の記事画像を比較しても面白いのでしょう。)

なぜ色の変化があるのか?味の変化は?製法や製品のキャラクターなどを鑑みながら様々な事を考えるヒントがあります。

この知識は日本茶を見る時にもちゃんと生きてきます。味や香味、水色から製造の中で何を意図しているのか。お茶はただ飲んでも美味しくよいものです。そして、お茶を見るというのはさらにお茶を楽しくします。

日本茶インストラクター、アドバイザーの資格をお持ちの方、拝見茶碗を仕舞いこんでしまっている方、お茶の勉強をしたいと思ったならまずは拝見から始めてみてはいかがですか。最初はわからなくていいのです。気がつく事はきっと多いはず。セミナーや研修で思い出したようにやるのではもったいないですよ。

日本茶専門店 錦園石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

お茶を見る。茶園の姿がわかる楽しみ。

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私はお茶を拝見茶碗で見るのが好きです。対象は日本茶ばかりではなくお茶全般。今回は安吉白茶、佛手×2、東方美人。ちなみに画像では切れてしまっていますが、本山の香駿、望月庄司のさくらかおりもあわせて拝見しています。

拝見茶碗でお茶を見ると作られている様(摘みとり、製造)や園地での様子がうかがえて実に面白いものです。この点においては一般的な日本茶よりも中国茶の方がわかりやすい傾向にあるでしょう。理由としてはブレンド(産地、価格帯などが異なる原料を使用し、茶葉を刻んでいます。)しているので正体が見えにくいのです。お茶の姿を見て楽しむ方は少数派ですし、わかりやすい美味しさが望まれている昨今なのでこのことは特に重要ではないのでしょうね。日本茶でも園地の様子が思い浮かぶようなお茶を望むのであれば、単品の仕上げ茶もしくは単日の荒茶をお求めになることをおススメします。

さて、それはそれとして。
今回頂いた中国茶はどれも素晴らしいものばかりでお茶を見ながら、「コレは凄いや、ちょっと日本じゃ作れないな。」と唸らせられるものばかりでした。
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特に安吉白茶の摘みとり精度と原葉の綺麗さ、製造の丁寧さには脱帽です。製造に掛かるコストなどを考えると販売価格がとんでもないものになるのは確実で、中国でもかなり高価な品であろうことが想像出来ます。佛手と書かれたお茶は摘採時の葉の大きさ、摘みとる部位などとても興味深いお茶でした。(茎をほとんど摘まず、ほぼ葉だけで製造しています。)東方美人も安定生産が難しい事を考えるとこのレベルでお茶作りをする努力に感動を覚えました。

このようなお茶を見ていると、日本茶であっても園地の様子、生産者の技術や思いが見えるようなお茶。ただ美味しいだけではないお茶をお届けしたいという思いが強くなります。

日本茶専門店 錦園石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

暑中お見舞い申し上げます。夏の茶園 標高800mの園地より

7月22日は大暑。まるで申し合わせたように今年初めてクマゼミの声を聞きました。この蝉の声を聞くと本格的な夏の訪れを感じます。

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画像は先日登ってきました築地東頭の園地。これまでお伝えしていた大きく育った茶樹の園地とは思えない方も少なくないのではないでしょうか?
築地東頭は年一作の自然仕立てがその栽培方法です。5月下旬の摘みとりが終了したら葉っぱが残らないほどにバッサリと刈り落とします。

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畝間には刈り落とされた枝がいっぱい。そして小さくなった樹には力強い芽が生まれています。
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この新芽が大きく育ち、9月下旬にはおなじみの自然仕立て園の姿となることでしょう。
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4月26日の記事と比較して頂けるとわかりやすいかも知れません。

暑い夏となりそうです。お茶の樹も人も健やかでありますように。
暑中お見舞い申し上げます。
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錦園店主 石部健太朗
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美しい窯変~山本広巳氏の茶器

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美しさと愛らしさを感じる茶器です。  四日市 山本広巳作

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錦園店主 石部健太朗
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環境にやさしい有機栽培茶。 

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園地周りの様子をご紹介しております山本さんの有機栽培茶。パッケージのリニューアルが完成し、品種茶「おくゆたか」も再登場です。

画像は錦園の夏のご案内より。
環境負荷が少ない有機栽培茶。「暑いときは熱いお茶を飲む!」とおっしゃるお客様もいらっしゃいます。そんな方には甘い味わいと爽やかさの「かなやみどり」「さやまかおり」がおススメです。

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