日本茶インストラクター Nishikien owner's weblog 


日本茶インストラクターの店主によるお茶や茶器などにまつわる事柄。

2008年、新茶の季節まであとわずか。~静岡市 杉山八重穂~

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本日の静岡は5月のような陽気でした。お茶の芽の伸びる音が聞こえてきそうな
園地です。陽光に輝く新芽はとても美しいものです。

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定点撮影している新芽も順調に大きくなっています。4月上旬摘採はほぼ間違いない
でしょうね。

園地をまわっていますと様々な花が咲いているのを目にします。菜の花の澄んだ黄色、
八分咲きの桜(ソメイヨシノ)、山々に群生している色鮮やかな山桜、茶園と花をあわせて
画像に収められればと思うのですがこれがなかなかに難しかったりします。

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本日、見た花で美しかったものをご紹介。
木蓮の季節なんですね。
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お茶の畝に落ちた、木蓮の白い花びら。
こんな雰囲気の絵が、とても好きな店主石部でした。
撮影場所:静岡市足久保 お茶の品種はやぶきたです。

日本茶インストラクター(02-0362)
日本茶専門店 錦園 石部商店
店主 石部健太朗

春雷の園地にて。2008年静岡新茶「茶品種 杉山八重穂」

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画像は本日の杉山八重穂の様子です。朝の光の中、やわらかな新芽の色が美しい
風景でした。茶産地ならではの光景です。と、いいつつこの撮影直後に突然、雷が鳴り
雨が落ちてきました。この雷雨、静岡市の一部では雹が降ったとも聞きます。春雷は寒
冷前線の通過と関係があるとされますからその現われともいえる現象ですね。
さて、
新茶時期の雹は大敵です。ひどく降れば芽は飛ばされてしまいますし、展開した葉には
穴が空いてしまうのです。穴あきの葉は摘みとられた後、その傷口から急速に傷む
ので製品としても品質が激しく低下します。

幸いにも杉山八重穂の園地周辺には雹も降らず、一部の場所もまだ小さな芽の土地ば
かりですから大きな影響はないことでしょう。
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八重穂の名の由来をしめす「二芽」がよくわかる画像です。かつては極早生品種として
あちらこちらで導入された杉山八重穂ですが現存しているものは極めて少ないでしょう。
(余談ですが、現在早生系統の登録品種として知られる「やえほ」は杉山八重穂の実生
であり、このような2芽の特性はありません。)

さて、ここまでは順調です。これからも天候に恵まれますように。

日本茶インストラクター(02-0362)
日本茶専門店 錦園 石部商店
店主 石部健太朗

雨後のたけのこならぬ、新芽。静岡市の露地栽培 杉山八重穂3月24日の様子

タイミングの良い雨と、気温の上昇が続いている静岡市です。前回にお知らせした
杉山八重穂にはほぼ理想的な天候で来ています。
23日午後から24日午前にかけての雨、昼からの晴天。今日は園地を歩いていると、
上着を着ているのが苦しいような陽気でした。

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21日の画像と比べて、新芽が大きくなっているのがわかります。私が園地を後にし
てから更に芽は大きくなっているのでしょう。

今後の天候に期待です。楽しみですね。新茶の準備などに追われつつありますが
出来る限り静岡の茶園の様子をお伝えします。健やかに育つ新芽などをご覧くだ
さいませ。

日本茶インストラクター(02-0362)
日本茶専門店 錦園 石部商店
店主 石部健太朗

新芽、すくすく。新茶まであとわずか。静岡の杉山八重穂。

春分の日を過ぎましたね。19日、20日と雨混じりの天気でしたが水が欲しかった茶園には
恵みの雨でした。催事で園地に足を運べませんでしたので今朝早速に極早生の園地へ行っ
てきました。
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園地を見るともえぎ色の新芽が大きくなっているのが見られました。毎年の事ながら
この風景は嬉しくなります。

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杉山八重穂の特長的な芽もこのとおり。

新芽の姿を見て俄然、新茶への気分が高まってきました。
さぁ、2008年の新茶へ向けてエンジン始動です。

今年もどうぞ天候に恵まれますように。

日本茶インストラクター(02-0362)
日本茶専門店 錦園 石部商店
店主 石部健太朗

ありがとうございました。べにふうき&さくらかおりの催事終了。

web-logにてのご案内が出来ませんでしたが、2008年3月15日から3月19日まで
おなじみの静岡伊勢丹B1Fおいしいふるさと村にての催事をさせて頂きました。
おいでくださいました皆さま、ありがとうございました。

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催事内容は「べにふうき」と「さくらかおり」の呈茶販売第2弾でした。今年で3年目になる「釜炒り製
粉末煎茶 べにふうき」ですが多くのリピーターの皆さまに「これで調子いいよ。ありがとう。」「他の
物も試したけれどやっぱりこれがいいよ。」といった嬉しいお話しを頂けました。このようなお声に支え
られて自信をもってご案内が出来ています。本当にありがたいことです。

「さくらかおり」も「桜餅の香りだ。美味しくて面白いお茶だね。」との感想とともに「贈り物にいいね。」
とたくさんのお求めを頂けました。今回から通常の「80g袋入り 1050円」に加えて
「さくらかおり詰合せ80g×2本  2100円」「さくらかおり缶入り 150g¥2310」もご用意しま
した。ギフトに適したアイテムとなっています。※3月20日から店頭にて継続販売中。

個性豊かな静岡のお茶を多くの方々に知って頂ける催事が出来ている事を感謝します。

日本茶インストラクター(02-0362)
日本茶専門店 錦園 石部商店
店主 石部健太朗

掛川の山間地茶園 倉真にて

とあるアンケートにおいて知名度のある静岡茶として上位に位置するのが「掛川茶」です。
新幹線から眺める茶園風景、駅近くの「掛川茶」の看板も効果的だなぁと思います。
車窓から見える茶園は悠々と広がるなだらかな茶園が多いのですが、掛川駅の北側には
かなり険しい山間地があり、そこの急傾斜地には「山のお茶」が息づいています。
ここは掛川の山間地。標高約300m「倉真(くらみ)」の画像です。
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掛川茶のほとんどは深蒸し製ですが、こちらでこちらの園主高橋さんが作られるのは形状
のある「普通蒸し煎茶」。7年ほど前までは深蒸しを作っていらっしゃいましたが方針転換を
して普通蒸しを作り始めたとのこと。昨年にはよりよい普通蒸し煎茶を作るために工場の機
械を増設。(良質な普通蒸し煎茶を作るには理想的な60k1ライン。)

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機械の多くは高林。(うわ、この揉捻機、木の揉板だ。と喜ぶ石部でした。)このようにテーパー
になっていない胴の方がお茶を切らないという生産家もいらっしゃいます。


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機械ばかりではなく農作物である茶で最も大切な園地も見てのとおり、大きな親葉を育てる
芽重型の仕立て。普通蒸しのお茶を作る気持ちがあふれる茶園です。また更新三年目なの
に畝は高くなりすぎず、畝の上から見える軸(茎の切断面)も理想的な太さ。これは茶樹を
育てる技術の高さの証拠です。

園地を見回して防霜ファンが見られず、「ここの防霜対策は?」とうかがったところ、「ここは
スプリンクラーだから。」とのこと。「え、散水結氷法?」これにはびっくりしました。理想的な
防霜法とされる散水結氷法ですがネックになるのは大量な水の確保。お話しを伺っていくと
沢で水を準備しているのだそうです。言われてみれば畝は乗用やレール摘採にも採用され
ている新しいスタイルの3000R。

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使用される肥料は有機が主で、園地のミミズを食べようとするのかイノシシが来て困っている
とのこと。(これは土作りに熱心な山間地の生産家が抱える共通の悩みだと思われます。)
対策としてされているのがこの電柵。電気を流して害獣よけにします。

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園地の脇に立つ高橋さん。更新3年目の園として
理想的な畝の高さと親葉の大きさです。
品種はやぶきたが主で、極僅かにさやまかおりがあるとのこと。

生産家がどんなに立派な事を言っても園地を見れば、お茶への取り組みは一目りょう然。
高橋さんは決して多くを語らない方なのですが、園地を拝見していかに丹精なさっている
のかがはっきりと伝わってきました。とてもよいものを見せて頂きありがとうございました。

微力ながらも、このようなお茶があることを少しでも多くの方へご紹介するお手伝いが出来
れば嬉しく思います。掛川の普通蒸し煎茶、今シーズンより錦園にて取り扱いを開始する
予定です。ご期待ください。


日本茶インストラクター(02-0362)
日本茶専門店 錦園 石部商店
店主 石部健太朗

丸子の大走りの茶 杉山八重穂

新茶シーズンを目前にして、園地周りをさせて頂いています。
下記の画像は静岡市駿河区北丸子の「杉山八重穂(すぎやまやえほ)」
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杉山八重穂の特長的な2つの芽がふっくらと大きくなってきました。順調にいけば摘みとりは4月の
上旬になるでしょう。天候に恵まれることを祈ります。

さて、
数年来、感じるのは生産家ごとの園地の格差が広がっていることです。減肥、茶価の低迷、高齢化、
様々な事柄が影響しているのでしょう。茶栽培や製造技術に関しての専門学校はありませんから現状
においては自らの向上心と意欲でしか解決の方法は見当たらないように思えます。「良いものを安価に」
は供給する側、消費する側が目指す理想ですが限界はあります。お茶を生産する側、仕入れる側ともに
良茶を生産し、維持することを本気で考えなくてはいけない時が来ています。


日本茶インストラクター(02-0362)
日本茶専門店 錦園 石部商店
店主 石部健太朗

花粉症の季節。静岡新聞より

花粉の飛散が多くなってきました。朝、新聞を開くと花粉情報に目がいきます。
二日ほど前から「非常に多い」の情報が出始めて今日、ついに静岡全県で
非常に多いとなりました。
(下記は3月8日の静岡新聞より)
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私の場合、起きた時にまず、目がしゃっきりせずモヤモヤとした感じで目覚め、
鼻がぐずぐずしています。(花粉症の方にはおなじみの症状ではないでしょうか?)

さて、そんな石部の日常を少々ご紹介します。べにふうきの飲み方の参考になれ
ば幸いです。

まず、朝べにふうきのスティックを1~2本、マグカップにいれてポットからのお
湯を注いでかき混ぜる。湯量は適当(120ccくらい?)新聞にざっと目を通しな
がらべにふうきを飲み終えて活動開始です。
約20~30分後に気がつけば目のモヤモヤその他あまり気にならなくなって
いて、「ああ、やっぱり効き目あるんだな」と実感。

以前の記事でお伝えしていますとおり、現在は園地視察の時間が多くなってい
ます。(この行動は花粉の発生源へ分け入っていくのとほぼ同じことですね。)

出掛ける前に、再びべにふうきを飲み、スティック数本と熱いお湯をいれたポット
を携行して出発。途中、花粉症の症状がでたら飲んでいます。

このようなパターンですでに3年目。飲み薬、点眼薬、点鼻薬、を使わずに
過ごせています。

今しばらく不自由な日々が続きますけど、がんばりましょう。

<お知らせ>
錦園では釜炒り製粉末煎茶 紅ふうき(紅富貴・べにふうき)はご注文に対して
出来る限り早くお手元に届けられるようにしています。午後3時以前のご注文
でしたら、即日の出荷を基本にしています。到着の希望時間など通信欄など
でお伝えください。遠距離を除いて、翌日にはお手元にご用意できることでしょ
う。

日本茶インストラクター(02-0362)
日本茶専門店 錦園 石部商店
店主 石部健太朗

有機栽培の難しさ

前回の続きです。
有機無農薬でお茶作りをしていくのはとても困難なことです。夏時期の病気が発生
する際に農薬を使用出来ないことや除草剤が使えない事もそうですが新規に茶園
を作っていくのも大変なのです。その一例ともいえるのがこちら。

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1枚目は幼木から無農薬有機栽培で7年目の園地の様子。(品種は山の息吹)
右は慣行栽培で4年目。(幼木時茶樹がまだ弱いので農薬などの資材を使用し
てケアをしていると考えてください。)茶の樹がどちらが元気かといえば一目りょ
う然です。※私の身長は178cmです。茶樹の大きさの参考としてください。

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3枚目の画像をご覧いただければわかりますがほぼ同じ条件の園地です。(左が
前者、右が後者)
新植をする場合、闇雲に無農薬有機で栽培をするのではなく最初は資材を使いな
がらある程度までは育て上げてから、有機栽培に転換していくのがいいのだろうな
と考えさせられます。幼木から成木になるまで健やかに育て上げることはその後の
生育にも大きく影響がでるでしょう。地表部分だけでなく根の部分でも大きな差が
生まれているはずです。現在、4年目の茶園があと3年経った時どのような差が出
来ているのか。想像に難くないのではないでしょうか。



さて、
有機栽培でお茶を育てていく事は環境負荷を減らし、生産者の健康被害を少なくし
ていく事だと考えています。そして、土壌内に有機物を効率的に分解(無機化)する
システムを構築し様々な有機物を利用しながら継続的に生産をしていけるようにする。
食の安全が叫ばれる昨今ですが、お茶は農薬の使用基準が守られていれば慣行の
栽培でも十分に安全は確保されています。私が有機無農薬のお茶に感心があるのは
前述のような理由と、有機無農薬で生産された良茶には慣行栽培にはない香味があ
るからです。(旨いよりも甘く、香りがあります。)そして、これらのお茶を通して自らの
安全といった視点ではなく有機栽培を考えるきっかけになれば何よりです。

お茶を通じておいしいだけではない何かを伝えていきたい。これが錦園のテーマです。
その道のりは遠く、でも楽しいと思っています。


日本茶インストラクター(02-0362)
日本茶専門店 錦園 石部商店
店主 石部健太朗

山本さんの有機栽培茶園

新茶を控えて園地周りの楽しい日々を過ごしている園主の石部です。

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今回は、静岡市清水区大平。標高約400mの山間地茶園。
実に健康的に育っている様子をごらんください。

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こちらは「有機栽培茶 さやまかおり」。更新5年目にして、大きな葉が立つように
生え揃っています。正直、これが有機無農薬栽培の園地か!と思うほどの素晴
らしさです。

山本さんの有機栽培茶はお世話になっている静岡伊勢丹ふるさと村でも人気の
ひと品。甘みがあり、香りともに良いと評判です。有機栽培茶とされるものには、
品質の悪さをごまかすかのように細かくしてしまった形状のものが多いのに、
このお茶は完全な形状モノ。この事がいかにすごいのか、一度でも有機栽培茶
に関わった方はお分かりになるでしょう。

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さやまかおりの園地と園主の山本さん。

山本さんは有機栽培茶をちゃんと商品として考え、より良くおいしいお茶を理論的に
栽培しています。実際に数年前と比べて見違えるほどによい園となっていてびっくり
しました。技術向上はめざましいものを感じます。(有機無農薬栽培というと、技術
ではなくちょっと神がかったお話しになってしまうものが少なくないのです。)

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さやまかおり

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かなやみどり

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おおむね

健康的な茶樹が目に付き、どこの園地も製茶時期が楽しみになってきます。
生産時期は5月の上旬。茶刈り時にもその様子が伝えられたらいいなと考
えています。ご期待ください。(ただ、私も強烈な繁忙期なんですね。大平ま
でバイパスを使って片道約1時間以上掛かります。行けるといいなあ。)

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日本茶専門店 錦園石部商店
店主 石部健太朗







天空の茶 築地東頭 

催事を終え現在、新茶前の園地まわりをさせていただいています。画像は標高800mの茶園、築地東頭の園地にて。(3月3日撮影)

すっくと伸びた健やかな茶の樹の美しさをご覧ください。人里離れた山間の自然仕立て茶園。
良茶生産の理想を追った姿といえます。

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現在、摘芯の作業が行われています。摘芯は一本、一本丁寧に頂芽を切り取って、新芽に栄養がいきわたるようにする作業。まだ山影には雪が残る寒い山です。決して楽な作業ではありません。

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生産家の皆さまによる年間を通じた丹精が実を結ぶまであとわずか。
今年も天候に恵まれて、宝物のようなお茶が生み出されることを祈っています。

素晴らしい園地の脇にたっていつも思うのは、このようなお茶を扱わせて頂けること、
生産者の方々と言葉を交わせることへの感謝。

天地人に恵まれた静岡の山は、まさに工芸作物であり嗜好品としての「茶」が
生み出される場所です。

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日本茶専門店 錦園石部商店
錦園店主 石部健太朗

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