日本茶インストラクター Nishikien owner's weblog 


日本茶インストラクターの店主によるお茶や茶器などにまつわる事柄。

秋、築地東頭の茶園にて。

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10月の築地東頭の園地風景です。健やかに育つという言葉がぴったりな茶樹群。ハマキムシが僅かに見られる程度で心配されたモチ病は出ていない様子です。築地東頭は手摘み専用の自然仕立て園。5月下旬の摘採後、6月に台切り(ほとんど枝や葉が無い状態まで切り落とす整枝)し、7〜10月頃までかけて茶樹を育てます。昨年、7月に撮影した様子をブログに掲載してありますので比較しての様子をご覧頂けるとわかりやすいかも知れません。

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良茶生産にかける情熱。多くの方は輝くような新芽、摘みとられた葉から出来上がる美しい茶に心ときめくことでしょう。でも、その新芽や茶を生み出すための丹精は、その年の新茶生産が終わった直後から始まります。来年の良茶の為に。生産者の努力は黙々と重ねられています。

秋の風に穂が揺れる、標高800mの自然仕立て園。この風景、ここで作られるお茶、このお茶を生み出す人々、そして楽しんで下さる方達に出会えたことを感謝せずにはいられません。

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山は秋の雰囲気です。



日本茶専門店 錦園石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

2009年5月20日。立春から数えて百六夜目。築地東頭、製造最終日

最高峰の静岡茶。築地東頭の製茶が最終日をむかえました。私としては3月26日の丸子佐渡山 杉山八重穂から始まった新茶シーズンの終わりを感じる日でもあります。実際にはまだ築地東頭を含め仕上げ待ちのお茶があるので一段落といったわけではないのですが、夜中に製茶工場へ足を運ぶのはこれが最後。

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朝7時に山の園地で手摘みが始まり、午後3時頃から製茶が行われます。最後のお茶が乾燥機を出るのはだいたい午前1時をまわる頃です。
新茶シーズン中、深夜近くなると横沢共同に縁のある生産家が訪れます。彼らのお茶について築地さんが評価をしたり、製茶のアドバイスがあったり、「茶一色」の時間が流れていました。

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組合長の築地さん、工場長の豊さんと。

よいものが作り出されていく場所というのは実にいいものです。製造に関わる人達から良い雰囲気が生まれそれがさらにものを良くしていくのがわかります。茶とはいいものです。本当に。

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さて、最近、消費者のリーフ離れといったニュースをよく耳にします。高級茶が売れないといった言葉を新聞の紙面でも見かけます。でも、それはこれまでの結果が出ているにすぎません。わかり易さやつくり易さ、売りやすさを追い、個性の無い同じようなお茶を大量につくり続けてきました。
「お茶が売れなくなったのは茶が嗜好品になってしまったからだ。」と報道関係者に伝えた茶業者がいるそうです。とても違和感を覚える発言であるとともに嘆かわしく思います。

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茶は嗜好品となれるだけの力を持ち、また嗜好品としてこれまでつくりづづけられて来た工芸作物です。この事の価値を真っ向から否定して、大量生産かつ無個性のものにしようとする考え方は「茶」のもつ楽しさや可能性、そして茶にかかわる世界を潰えさせるもののほかありません。

錦園は良い品を安心してつくることが出来、その良さを飲む人もちゃんと理解をしている世界をつくりたいと思っています。
その方法はシンプルで生産の現場の自然、園地、人の様子をそのお茶を楽しむ人たちに伝えていくことと、出来たお茶をその個性を活かす「一杯の茶」とするための仕事をしていく事。
これは別に気負ったものではなく、茶専門店が専門店として当たり前のことをただ、当たり前にしてくことだと考えています。

今年もよいお茶が出来ました。お茶や茶器についての事柄など、お気軽にお声をお掛けください。微力ではありますが専門店としてのお手伝いをさせて頂きます。何卒、よしなに。


日本茶専門店 錦園石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)

立春から百五夜目。築地東頭の摘採もあと2日。

園地に行けない日はありましたが、今シーズンの築地東頭の製茶へはこれまで全日、顔を出させて頂けました。ありがたいことです。

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摘採もだいぶ進み、園地は新芽の残っている若緑色の部分と摘採が終わった濃い緑にくっきりと分かれて見えます。本日の摘採予定は約150kgとのこと。

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笠の後姿は築地さんの奥様美幸さん。美幸さんが新芽の手摘みに関して現場を取り仕切っています。
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築地東頭クラスの茶ともなると、新芽をただ摘めばよいのではなく、製品をイメージした原葉を用意することが肝心。築地さんも毎日、園地へ足を運び摘採の指示をします。お茶摘みさんに「来てくれてありがとう。」と声を掛けながら摘みとりの様子を見ています。

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摘採の量は多くても、少なすぎても駄目で、50kg、100kg、150kgのいずれかになるようにします。精度の高い摘採をしつつ、量も確保する。手で摘まれたひと芽、ひと芽が集まった数十キロの生葉。50kgの生葉から出来る製品は約10kg。落ち着いて考えると手摘み茶というものは凄いものだなと思いませんか?







天空の茶園に広がる青空。百四夜、築地東頭の園地にて。

5月17日の雨も上がり、空には青空。高地の変わりやすい天候ゆえに摘採時期に青空を見ることは多くありません。カメラを持って園地に足を運び始めてから6年目、初めての青空です。
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丹精が実を結び、清々と伸びた自然仕立て園。大切に育てられた「やぶきた」「おおむね」の新芽はまるで宝石のようです。
電気も水道もない高地、その地でここまでの茶を育てることの尊さ。

多くの生産家は口にします。「良いお茶をつくるには茶園で良い芽をつくる。」と。でもこのレベルで具現化しているところを私は知りません。

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築地東頭。百二夜目。

摘採三日目。天気は曇り、雨が落ちてきそうな空です。天気の崩れを予想して朝早くから摘採作業が行われ私が園地についた昼頃はすでに2ホイロ分が摘採終了する頃でした。

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案の定、昼を過ぎてから雨になり、本日はそこで摘採終了。
私は雨の園地を撮影開始です。幻想的な園地風景。見上げればすでに雲の中。
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百三日目の明日は雨の予報。ちょっとひと休みして次は百四夜が摘採製造。

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