数年来、夏の行事となっております窯元との交流会が無事に終了いたしました。窯元見学では鋳込み製法、ろくろでの急須つくりを間直にご覧いただき、お手元の茶器がいかにして作られていくのかをお伝えしており、今回は初めて見学者のろくろの体験や、お客様と職人さんを交えての急須のオーダーなども行う事が出来ました。

窯にいれられる急須たち。

匠の技が光るろくろ製法を間直に見る。

常に新しさを感じさせる急須。
ただ店頭に並ぶ茶器を見るのではなく、それを作っている人たちを知るとこれまでとはちょっと違った気持ちでお茶や茶器に触れられていくのではないかと思います。物の切り取られた一面だけではなく、その生まれた背景を知っていくことが大切なように感じます。全ての物は人によって作られ、人の手を経て届きます。「消費する」のではなく「使う」。お茶や茶器を通じてそんなことのお手伝いが出来れば幸いです。
日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)
- 2008/08/04(月) 15:16:56|
- 茶器
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愛知県陶磁資料館 秋季特別企画展
「煎茶陶芸の美と伝統」人間国宝 三代山田常山への道 が開催されています。
目録はじめに書かれた主催者あいさつ文中に故三代山田常山氏の三回忌にあた
るこの時期を選んで開催するものですとありましたが、言葉どおりの良質な展示
になっています。

本当に恥ずかしいことなのですが、今回の展示会で初めて山田常山氏の作り出し
た茶器の素晴らしさが心に届きました。以前に常滑へ行った際にとこなめ駅にて
氏の展示会が開催されており、その時も目にしているのに当時の私にはその良さ
が分かりませんでした。
今回の展示は中国 宜興窯 茶銚の名品(紅顔少年など)から江戸末の日本におけ
る煎茶器の製作、常滑での急須製作と流れ「名工誕生」と題して初代、二代、三代
の山田常山氏の作品群を目にすることが出来ます。(轆轤の名手とされた初代が
製法の異なる紅顔少年を轆轤で写した作品も展示されておりこの二つを見比べら
れます。)
特別展を観終わり、正直今までの自分の認識が恥ずかしくなりました。製作者の
情熱が茶器からこんなにも発せられているのにそれに気づけなかったとは。
展示品の数、内容ともに秀逸。お時間の許す方はぜひ足を運ばれることをお奨めし
ます。主催者の方の努力、今回の展示に協力なさった皆様に感謝です。
お茶を生業にし茶器を扱うものとしてはもちろんのこと、個人としても大きなものが
得られました。ありがとうございました。
今回の展示品についての目録をお求めになるのをお忘れになりませんように。
煎茶陶芸の美と伝統 人間国宝 三代山田常山への道
2007年10月6日〜11月25日まで。
愛知県陶磁資料館
HP:http://www.pref.aichi.jp/touji/日本茶インストラクター(02-0362)
錦園店主 石部健太朗
- 2007/10/11(木) 01:30:49|
- 茶器
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引き続き常滑の話題。
常滑焼の代表的な技法に「藻掛け」の技法があります。
画像は数年前に友仙陶苑へお邪魔させていただいた時のものです。
左が素焼きに海草を巻きつけた状態。このまま窯にいれ焼くと
右のような急須になります。大きさもかなり小さくなっているのが
わかります。
製法上、藻掛けはひとつとして同じ柄になることはありません。
海草が焼物の資材として使われているのは半島にある焼物の
郷を想像させますね。
こちらは練りこみの急須。友仙さん自身「床屋さんの看板みたいな。」
という楽しい表現をなさっていましたが、これも同じ模様になることは
無い限定性が高い技法です。
ちなみにこれが練りこみに使用される土。

友仙さんの作る茶器は実に軽く作られています。練りこみの
変化に富んだ土をさらにカットして作られたものは雰囲気、
軽さともに驚きのひと品です。

氏の作業を見せていただきました。
軽くなるとともに、練りこみをカットしたゆえに見られる年輪のような
模様が生まれます。

これは私の持つ友仙さん作の急須。練りこみ、カットによって出来た模様
がお分かり頂けるかと思います。(軽さがインターネットでは伝わらないの
が残念です。)
以前に撮影した画像資料などを見直していると、原料が土とは思えない
ほどのきめ細かさ、手触り。そして、手づくり感が楽しめる焼物だと改め
て気がつかされるのでありました。
日本茶インストラクター(02-0362)
錦園店主 石部健太朗
- 2007/10/01(月) 10:20:24|
- 茶器
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新米が出回る季節ですね。茶産地への道をクルマで走っていると稲の収穫風景を
目にすることが多くなりました。
さて、
茶器製作でお世話になってる常滑は知多半島にあります。クルマなどを利用して
訪れたことがある方はお気づきでしょうが途中の道々で、かなりの広さの水田を目
にします。かの地でもそろそろいっせいに刈り取りの作業に入っている頃でしょう。
脱穀によって出てくる籾殻は茶器を燻す時に使用する資材になります。
焼かれる土の種類によって異なりますが籾殻に埋めて一昼夜焼くと埋まっていた
部分の色が変わり、ひとつとして同じものがない景色が生まれます。
具体的には下記のとおり。
この急須は焼かれる際に
籾殻にこんなふうに埋められてから焼かれたのです。埋まっていた部分
の色が変化しているのが分かります。
これは使用後の籾殻。ちなみに籾殻が入っている箱の材質によっても黒くなり方
に違いが出てきます。
稲穂からインスパイアされて今回燻しのことを書いてみました。ちなみにこの画像
は2003年に常滑へ行った際に撮影したもの。気がつけば中部国際空港セントレア
が開港する前ですね。
画像を見ていたら懐かしいショットがありました。

これは常滑の職人諸氏に茶すくいを使用して大葉水香を呈茶。視覚的に
も楽しめる喫茶方法の提案をした時のもの。
久しぶりに秋らしい夜。お茶を飲みつつ、パソコンを触り開港前の常滑がなんとなく
懐かしい錦園店主でした。
日本茶インストラクター(02-0362)
錦園店主石部健太朗
- 2007/09/30(日) 02:33:29|
- 茶器
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これは店主石部が仕事の際に携えている茶器セットです。現在の内容は下記の通り。
錦園の急須0.5号/黒×1
てのひら急須/黒×1
常滑蓋碗高資 黒/桜×1
湯冷まし0.5号/黒×1
茶杯(湯のみ)×10
ポット(600cc)×1
布製茶たく×5
茶さじ×1
茶荷×1
このほかに
茶殻を捨てたりするための袋や茶器を拭くための布巾など。
外でお茶を楽しむというよりも茶器や販売用茶葉の試飲説明、プレゼンテーションに使用
している仕事道具としてのカラーが強いものです。
使い始めて5〜6年が経つのじゃないでしょうか。
あちこちキズがついたり凹んだりしていますが、使用には特に問題なく今に到ります。
標高800mの茶園から都会まで。
これからも一緒に仕事をしていくことでしょう。
日本茶インストラクター(02-0362)
錦園店主 石部健太朗
- 2007/08/26(日) 11:40:26|
- 茶器
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