有機栽培茶の園地へ。健やかに育つ茶樹。
新茶時期、時間を見つけては園地へ足を運び続けています。茶産地に根をおろしているとはいえ園地までは多少なりとも時間が掛かってしまいます。今回の画像は静岡市清水区大平。(バイパスを使って片道約1時間の道のりです。)以前にご紹介させていただきました山本さんの有機栽培茶園となります。

品種は「かなやみどり」。3月6日の画像と比べてください。健康的な親葉に育てられて新芽がすくすくと大きくなっています。

前回の更新から4~5年目でしょうか。畝の高さは私の腰くらい。それでいながら親葉は小型になってしまっているわけでもなく実に良好な印象を受けます。私の知る限りにおいてトップクラスの無農薬有機栽培の園地です。
清水区の山間地も最盛期に突入。近々に山本さんの有機栽培茶もご案内できることでしょう。ご期待ください。

品種は「かなやみどり」。3月6日の画像と比べてください。健康的な親葉に育てられて新芽がすくすくと大きくなっています。

前回の更新から4~5年目でしょうか。畝の高さは私の腰くらい。それでいながら親葉は小型になってしまっているわけでもなく実に良好な印象を受けます。私の知る限りにおいてトップクラスの無農薬有機栽培の園地です。
清水区の山間地も最盛期に突入。近々に山本さんの有機栽培茶もご案内できることでしょう。ご期待ください。
日本茶専門店 錦園 石部商店
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)
錦園店主 石部健太朗
日本茶インストラクター(02-0362)
有機栽培の難しさ
前回の続きです。
有機無農薬でお茶作りをしていくのはとても困難なことです。夏時期の病気が発生
する際に農薬を使用出来ないことや除草剤が使えない事もそうですが新規に茶園
を作っていくのも大変なのです。その一例ともいえるのがこちら。


1枚目は幼木から無農薬有機栽培で7年目の園地の様子。(品種は山の息吹)
右は慣行栽培で4年目。(幼木時茶樹がまだ弱いので農薬などの資材を使用し
てケアをしていると考えてください。)茶の樹がどちらが元気かといえば一目りょ
う然です。※私の身長は178cmです。茶樹の大きさの参考としてください。

3枚目の画像をご覧いただければわかりますがほぼ同じ条件の園地です。(左が
前者、右が後者)
新植をする場合、闇雲に無農薬有機で栽培をするのではなく最初は資材を使いな
がらある程度までは育て上げてから、有機栽培に転換していくのがいいのだろうな
と考えさせられます。幼木から成木になるまで健やかに育て上げることはその後の
生育にも大きく影響がでるでしょう。地表部分だけでなく根の部分でも大きな差が
生まれているはずです。現在、4年目の茶園があと3年経った時どのような差が出
来ているのか。想像に難くないのではないでしょうか。
さて、
有機栽培でお茶を育てていく事は環境負荷を減らし、生産者の健康被害を少なくし
ていく事だと考えています。そして、土壌内に有機物を効率的に分解(無機化)する
システムを構築し様々な有機物を利用しながら継続的に生産をしていけるようにする。
食の安全が叫ばれる昨今ですが、お茶は農薬の使用基準が守られていれば慣行の
栽培でも十分に安全は確保されています。私が有機無農薬のお茶に感心があるのは
前述のような理由と、有機無農薬で生産された良茶には慣行栽培にはない香味があ
るからです。(旨いよりも甘く、香りがあります。)そして、これらのお茶を通して自らの
安全といった視点ではなく有機栽培を考えるきっかけになれば何よりです。
お茶を通じておいしいだけではない何かを伝えていきたい。これが錦園のテーマです。
その道のりは遠く、でも楽しいと思っています。
有機無農薬でお茶作りをしていくのはとても困難なことです。夏時期の病気が発生
する際に農薬を使用出来ないことや除草剤が使えない事もそうですが新規に茶園
を作っていくのも大変なのです。その一例ともいえるのがこちら。


1枚目は幼木から無農薬有機栽培で7年目の園地の様子。(品種は山の息吹)
右は慣行栽培で4年目。(幼木時茶樹がまだ弱いので農薬などの資材を使用し
てケアをしていると考えてください。)茶の樹がどちらが元気かといえば一目りょ
う然です。※私の身長は178cmです。茶樹の大きさの参考としてください。

3枚目の画像をご覧いただければわかりますがほぼ同じ条件の園地です。(左が
前者、右が後者)
新植をする場合、闇雲に無農薬有機で栽培をするのではなく最初は資材を使いな
がらある程度までは育て上げてから、有機栽培に転換していくのがいいのだろうな
と考えさせられます。幼木から成木になるまで健やかに育て上げることはその後の
生育にも大きく影響がでるでしょう。地表部分だけでなく根の部分でも大きな差が
生まれているはずです。現在、4年目の茶園があと3年経った時どのような差が出
来ているのか。想像に難くないのではないでしょうか。
さて、
有機栽培でお茶を育てていく事は環境負荷を減らし、生産者の健康被害を少なくし
ていく事だと考えています。そして、土壌内に有機物を効率的に分解(無機化)する
システムを構築し様々な有機物を利用しながら継続的に生産をしていけるようにする。
食の安全が叫ばれる昨今ですが、お茶は農薬の使用基準が守られていれば慣行の
栽培でも十分に安全は確保されています。私が有機無農薬のお茶に感心があるのは
前述のような理由と、有機無農薬で生産された良茶には慣行栽培にはない香味があ
るからです。(旨いよりも甘く、香りがあります。)そして、これらのお茶を通して自らの
安全といった視点ではなく有機栽培を考えるきっかけになれば何よりです。
お茶を通じておいしいだけではない何かを伝えていきたい。これが錦園のテーマです。
その道のりは遠く、でも楽しいと思っています。