日本茶インストラクター Nishikien owner's weblog 


日本茶インストラクターの店主によるお茶や茶器などにまつわる事柄。

2017年福岡催事がいよいよ開催です。

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2017年福岡催事がいよいよ開催です。
200点以上の常滑焼急須と限定生産の日本茶が登場します。皆さまどうぞよろしくお願い致します。

~至福のお茶時間~
常滑焼の新作茶器「平型急須」ほか多彩な急須と桜を想わせる香りのお茶「さくらかおり」など限定生産の日本茶をご用意致します。

【福岡】岩田屋本店
会期:2017年2月8日(水)~2月21日(火)
場所:岩田屋本店新館 6階 和食器

試飲販売は各日午前11:00~18:30まで。

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日本茶とは何か?在来と品種

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在来園(実生-茶の種子を植えた茶園)の様子。チャは自家不和合(自家不結実性 自家受粉では実を作らない)なので、一株、一株が異なる性質を持ち、茶園は色とりどりで芽の大きさも不揃いになります。
 
新茶シーズンにテレビや写真などで見かける一面が一色に染まり、新芽が整って生えているのは、挿し木(クローン)によって極めて近い性質のチャが植えられている茶園だからです。
 
私達が最も多く見る茶園は品種茶「やぶきた」の茶園であり、在来から品種茶園への急激な変化は、「やぶきた」が植えられるようになってからです。

昭和29年(1954年)の品種化率(茶園に対しての在来と品種茶の割合)は3.4%です。昭和54年(1979年)時点で茶園の品種化率は55.3%でほぼ半分が品種茶園となりましたが、品種茶の中で「やぶきた」の割合は82.1%です。
 
品種茶と言えば「やぶきた」であった事、そして、製品としての「茶」は品種化がされる以前は「在来」が基本でした。
 
年号をご覧になればわかる通り、品種茶が一般化するのは最近の出来事なのです。

2017年上半期 東京・名古屋・福岡 百貨店催事のご案内

2017年上半期 東京・名古屋・福岡 百貨店催事のご案内となります。
皆さま何卒よろしくお願い致します。

【福岡】岩田屋本店
期間:2017年2月8日(水)~2月21日(火)
場所:岩田屋本店新館 6階 和食器

【東京】日本橋三越本店
期間:2017年3月15日(水)~3月28日(火)
場所:日本橋三越本店本館5階和食器

【愛知】名古屋三越栄店
期間:2017年6月14日(水)~6月20日(火)
場所:名古屋三越栄店6階スタイルコート

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年のはじめに。

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年のはじめに。

現在の製茶では美しく作ろうとするのと、よい仕事をした結果として美しくなるのでは、全く別であることが忘れられています。これはお茶の水色についても同じことが言えるでしょう。

お茶に限らず、完成品からの見た目の分かりやすいものはその形や色(香味も含む)に似せることはある意味で容易です。方法としてはいくらでも別のアプローチが考えられ、それは今に始まったことでもありません。

「この様なモノにするのなら、こうすればいいのでは。」この言葉は、ほとんどの場合、元になった品が出来た仕事より、さらに手をかけて大変な作業をしようとする時には出て来ないでしょう。

プラスチックで出来た漆器のまがい物、素材の安さを調味料で誤魔化す料理、白と赤を混ぜてこれでロゼとするワイン、着香表記の無いミント入りの紅茶などなど。作り手の便利と買う側の安いモノを欲する心が生む製品は沢山あります。

海外のワインを見れば認証だらけ、ルールだらけです。翻ってみれば規格をちゃんと決めてそれに沿わなければ守られないからというコトが背景にもあるのでしょう。

日本という国に暮らす人は世界的に見て勤勉で真面目な国民性であるように思います。モノづくりにおいても言葉やルールにせず、規格をつくることが苦手なのかも知れません。それ故に好き勝手なこともまかり通りやすい。

お茶の世界には野放図に適当な考え方や自分に都合のいい言葉が溢れかえっています。まさに滅茶苦茶と言ってもいいほどです。それぞれの立場を慮っての部分から来ることも有るようには思えますが、その根は都合のいい部分を排除して見る事をしなかったからです。作る者、売る者、買う者の皆の責任です。

その状況にモノ売りである私の立場から出来る事、一石を投じる事は何かとなれば、世の中に目利きを増やすお手伝いをする事です。
時代と共に変わる事、変えなくてはいけない事、変えてはいけない事があります。

蒸し製緑茶と急須はとてもシンプルですのでその題材としてぴったりです。
商いをする中で皆さんと共に学び、楽しく過ごす事を目標とします。何卒よしなに。

錦園 石部健太朗

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作り手も、私たちも、お客さまと一緒に幸せになるように仕事をしています。

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ブレケル・オスカルさんが出演なさったNHK サキどり「日本茶を世界へ!外国人の伝道師」。拝見致しました。

エンディングで何の説明もなく、謎の人物と一緒に茶園へ赴くオスカルさん。
 
番組テーマにそった構成として私と一緒のシーンは使いづらい筈であり、その中でディレクターさんがそれでもとまとめてくださったとのだと思います。ご苦労なさられたのではと恐縮しています。
 
因みに放送の中で「これが来年の新芽になるんだよ」と話しをしているシーンです。
 
オスカルさんも私も”お茶を作る者”ではありません。生産者や製茶問屋の家に生まれずに”作る者”となっている人は極僅かであり、立場はある意味で似ています。品物についてを学び、知り、伝える価値、売る価値があるのかを目効きする立ち位置です。
 
”作る者”は自らが作った品を評価出来ません。評価とは別の誰かがするものであり、価値づけは作り手の仕事ではないのです。
 
伝える側が伝えずにはいられないような製品を作ること。技術をもって、製品として形に、結果にする。それが”作り手”の仕事です。
 
ロクなモノも作らずに安いや売れない、売って来てくれなどというのは怠慢以外の何ものでもないのです。

お茶のようなシンプルなモノは見ればわかります。作り手がどんな意志でそれを作ったのかがです。お茶とはそういうモノなのです。
 
私たちは詐欺師ではありません。作り手も、私たちも、お客さまと一緒に幸せになるように仕事をしています。
 
頂戴したメールの末文
 
オスカルさんから日本茶の魅力を教えてもらい、ここ数日、日本茶にどっぷりはまっております。日本茶が生みだす世界観、本当に素晴らしいです。
 
まさに金言と思う次第です。

NHK 「サキどり「日本茶を世界へ!外国人の伝道師」

ブレケル オスカルさんが出演なさるNHKの情報番組サキどりのご案内です。

長期間に渡る密着型の取材が重ねられ、私も一部でご協力をさせていただきました。取材スタッフの皆さんはとても熱心で方々で、オスカルさんの人柄に感心なさっていました。
真摯に日本茶の事を学び伝えようとするオスカルさんの姿を多くの方が知ることとなりますように。皆さまどうぞよろしくお願い致します。
※画像はNHKの番組ホームページより。

放送は12月18日NHK総合午前8:25~8:57

NHK 「サキどり「日本茶を世界へ!外国人の伝道師」

サキドリ

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人生をかけて楽しめるのがお茶だよ。それだけは間違いない。

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チャンスがあるなら一番良いものを見た方がいい。取材であるかどうかを私は気にしない。いつものようにする。それでいいだろう。
ならあの山の茶園へ行こう。そこでお茶を飲もう。君が初めて見た年よりも今年の園は素晴らしい。そういえば、あの園地のお茶の木達はきっと君と同い年くらいの筈だよ。

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今はお茶の知識や経験は私に届かないけれど、必ず私以上のことが分かるようになり出来るようになる。

ちゃんと学び、そして、分からない事が苦しくとも、分からないまま諦めずに重ね、今ある部品で仮説を組み上げてみる。そして信頼出来ると思えた人にその仮説を尋ねてみることだよ。尋ねられた者なりの知識で仮説を考えてくれるだろう。それはお互いのためでもあるんだ。重ねた何かが間違っていたら、固執せずにそれを崩す事を恐れないこと。それを繰り返すんだ。何故だろうの気持ちを常に持って。

君が分からないと思ってる以上に、私の方がきっともっと分からないと感じているよ。お茶とは知れば知る程に、分からない事が増えるものなのだから。
 
私が君に期待しているのは、お茶で君自身が幸せになって欲しいという事しかない。そして、茶を通じて君が君の回りの人、縁がある人を幸せに出来るように。 
そのためには協力するし、知識も渡そう。それが先に生を受けて学んできた者の当然の役割であり、生きるということなんだ。
外国人であるかどうかではなく、人としてお茶のことを知ろうとして一生懸命だから私はそうするんだよ。
かつて、先人が私にしてくれたように。
 
21世紀、日本茶の新しい扉は開いたばかり。お互いに学び、頑張ろう。そして、もっとお茶を楽しもう。
大袈裟かもしれないけれど、人生をかけて楽しめるのがお茶だよ。それだけは間違いない。

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師走、今年は園地まわりと取材協力で始まりました。

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師走、今年は園地まわりと取材協力で始まりました。
紅葉の中で銀色に光る冬の茶園。
 
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お茶を飲んでいる様子もとの事だったので、園地にてお茶をいれました。
標高800mの山の茶園、夕暮れが近づくと流石に寒さを感じますので、熱めにいれます。寒い時は熱さもごちそうです。
いつもより念入りに器を温め、多めの茶葉と熱めのお湯を使いながら、強い苦渋味が出ないようにピンポイントで。
お茶の香りが周囲に満ちる一瞬、止まる時間。
古き自由な北の国から訪れた若者は茶を口にして、日本に来て良かったと笑顔に。
取材の方からの石部さん、このお茶を一言で表現するとしたら何ですか?の問いに私のこたえはいつもと同じ。

これが日本茶です。 

放送は12月18日NHK総合「サキどり」午前8:25~

茶に関わる者に託された仕事

お茶を手軽に飲めるようにと言われますが、軽くキャップをひねるだけでいつでも飲めるようになった「茶」が大きな市場を有し、その目的はほぼ達せられています。
 
手に入れる気になれば24時間いつでも自動販売機やコンビニエンスストアなどでもお茶を買う事が出来る。お湯を沸かす必要もなく、こんなに「茶」が手軽に飲める時代になりました。これ以上手軽になどとなる事はありません。
茶殻を捨てる事も、洗い物も無く、美味しさもそこそこで、茶に対して過大な期待をしていなければ及第点です。無理やりに色や、鮮度を追ったようなリーフよりは何倍も飲みやすいでしょう。
 
そして茶系ドリンクの原料は紛うことなく「茶」です。原料茶として需要と供給が叶う生産体制でのぞめるのであればそれをするのが正しい姿です。換金作物を作る生産者としてそこに貴賎はありません。それどころか、資本が無ければそのような大量生産には向かえない事でしょう。広大な茶園で、高効率化された生産体制で年平均単価500円/kgの継続生産を目指す茶業も立派だと本当に思います。
 
私は資本として少なく、商いとしてその方向は出来ません。資本の少ない商いほど、よりスペシャルで価値が高く、価格もそれに見合った高価格である商いをする必要があります。
より高品質となれば、荒茶などは商品ではなく、製茶問屋の目的を持った仕上げ技術が必須です。山間地で園地面積が少なく、生産量ではなく、品質と高価格を目指す取り組み先は最高のビジネスパートナーです。
 
とは言え、高価格帯の茶といっても知れています。高くてもたかだか10000円/100gです。生産量の少なさと品質を考えればもっと高価格の食品は多数あります。高級腕時計や自動車のように、憧れても買えないような製品ではありません。酒のディスカウントストアに並ぶ洋酒よりも安いのです。
 
ひと世代前の、100g500円や300円でも美味しいなどと言う言葉を発する者は結局、茶の未来を喰いつぶしている人達です。
 
茶業に関わるのであれば、100g2000円、3000円の茶の美味しさを伝え、生産者はそれに見合うような茶づくりをする。茶価を上げると言うのならそれに見合った事をしなければ出来はしません。その価値を有さない製品を不釣り合いに高い値段で売るのはお客さまへの裏切りだからです。
そんな手間で面倒な作り方や売り方をと思うかも知れませんが、それをしない限り、私たちが残したいと思う日本茶の世界は存続されません。
 
日本茶が好きで憧れていた外国の若者が、一杯の茶を飲んで発した言葉は「日本に来てよかった。」でした。
この言葉を常とするように。大袈裟でも何でもなく、21世紀、茶に関わる者に託された仕事です。

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旧マッケンジー邸に展示されている輸出茶見本

旧マッケンジー邸に展示されている輸出茶見本。

この見本に書かれている「チュンミー」「ソウミー」「ガンパウダー」といった外国茶の名前のお茶が、全て日本の国内生産茶であると知った時が蘭字や日本茶の輸出に興味を持ったきっかけでした。因みにこの見本茶で、それらの名称の茶は全て蒸し製の緑茶です。

それまでは、用途など特に意識せず「日本茶が輸出されていた」とする情報だけで、私の思考の大半は留まっていました。でも、何か気持ちの悪いぼんやりとした感覚だけが僅かにあったのを思い出します。

静岡茶共同研究会の活動で、かつての輸出茶に関しての資料が見つかっていく中、明治期は着色茶の色付けの強弱で「パンファイアード(着色強)」「サンドライド(着色弱)」の呼称となっている事を知ったのはつい最近の事です。お茶にある程度、詳しい方ほど衝撃的な事でしょう。

輸出茶や蘭字についての研究や調べ事の中で、見聞きする事で得られる知識は勿論、興味深く重要ですが、それにも増して「思考を停めない事」の大事さを知った次第です。

静かな観光地として訪れる人も少ない旧マッケンジー邸ですが、行かれた際には是非、見本茶もご覧になられる事をオススメします。

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常滑焼急須に託された次の階段

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常滑焼急須は生活雑器として作られた近現代の急須。決して長くはない歴史の中で、常滑だからこその先に生まれた稀有な焼物です。
 
使われる為の道具として作られたのに、使う事が勿体ないとさえ思う気持ちが嬉しさと混じり合いながら湧きあがってきます。
 
本末転倒なのですが図らずもその気持ちが湧きあがること。それはきっと、常滑焼急須に託された次の階段なのでしょう。
 
以前に茶葉を見ても感じた事があります。その美しさや風情から、湯を注す事を躊躇う気持ちになりました。飲む為に作られた物だというのに。
日本茶と常滑焼の急須。対なのだなと素直に思います。

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焼き物は出会いなどとも言われます。その出会いもお楽しみいただければ幸いです。

「あの時に見た急須が欲しいのですが」との
お問い合わせを頂戴する事が何度となくございます。

その時のお答えは多くの場合、「申し訳ありません。ございません。」です。

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何でも便利に手に入る世の中となりましたが、工業製品ではない品物は一点しかない場合がほとんどです。

轆轤による手作りの急須は構成する部品が多く、端的に言えば5つの製品、胴、持ち手、注ぎ口、蓋、茶漉しが組合わさり、1つの製品となっています。

手作りのそれぞれがぴったりと同じに出来る事の方が無理な話で、そこに焼成による偶が生む景色が重なれば、不可能の領域である事は想像がつかれる事でしょう。

焼き物は出会いなどとも言われます。既製品が溢れる現代ですが、ご覧になられたり、手を触れられる機会などに、これはと感じる事がありましたら、ちょっと時間をさいて、その出会いもお楽しみいただければ幸いです。

音・音楽・茶 響き合う  ECHO OF TEA 茶響とスペシャルティー

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音・音楽・茶 響き合う  ECHO OF TEA 茶響

世界お茶まつり2016のイベントにて公開されました。前半の映像とアレンジはメンバーのChang Jiangさんが YouTubeにアップしてくださいました。

https://www.youtube.com/watch?v=JLztoB3zGQU


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お茶と音楽をテーマとしてサービスのスペシャルティーもご用意する企画でした。
音楽とお茶とした時に、私にとっては、「いつ飲むのだろう」がテーマでした。音楽を邪魔せず、でも印象に残るように。
 
・演奏を楽しみに来た人は演奏時には飲まない。
・休憩時間、演目曲の合間に口にする。
・飲んで直ぐに無くなってしまわない。

ロングドリンクをヒントにしながら、お茶で作った氷を炭酸でアップする事をしました。
トールグラスを使用し、ヘッドスペースを多めに作る。炭酸の気泡で立ちあげた香りを抱えるように。液面から上の空間に抱えさせるように。
お茶の氷が溶けていき、飲むごとにお茶の味が濃く 最初は炭酸水だったものがお茶に変わっていく。

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ECHO OF TEA 茶響のスペシャルティー
・使用品種:香駿
 
ほぼ思惑通りとなり、好評でした。
 
ご協力を賜りました皆さまありがとうございます。
おかげ様で楽しく過ごせました。

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世界お茶まつり2016セミナー「日本茶の新しい可能性 ヴィンテージティーを知る

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多くの皆様にご興味、ご好評をいただきました、世界お茶まつり2016セミナー「日本茶の新しい可能性 ヴィンテージティーを知る」
使用した作成資料一式を公開致します。ご参考ください。
 


日本茶にはまだまだ魅力が潜んでいます。
その魅力、面白さに気づき、それを日常と出来るか、がこれからの日本茶の未来を築くのでしょう。
微力ではありますが、その役に立てれば幸いです。
 
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
 
石部健太朗

---------資料最終ページの全文----------------

日本茶のヴィンテージが持つ可能性。

多くの皆様にご興味、ご好評をいただきました、世界お茶まつり2016セミナー「日本茶の新しい可能性 ヴィンテージティーを知る」
使用した作成資料一式を公開致します。ご参考ください。
 
日本茶にはまだまだ魅力が潜んでいます。
その魅力、面白さに気づき、それを日常と出来るか、がこれからの日本茶の未来を築くのでしょう。
微力ではありますが、その役に立てれば幸いです。
 
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
 
石部健太朗

---------資料最終ページの全文----------------

日本茶のヴィンテージが持つ可能性。

現在、流通している商品としての茶は「新茶」そして「当年産の茶」です。ヴィンテージの日本茶が定着すれば前述の2種ではない「第3の商品」としての茶となります。
飲んで楽しむ事は勿論ですが、コレクション性や年度といった時系列があるが故のギフトなどともなります。
 
外装などのパッケージもそれに向けて新たなデザインが生まれ、その際にはワインなどに准える事が出来ます。保存する際の量目も少ない方が経年による変化もスムーズであり、お客さまの手元においても特別な道具を必要とせず、概ね4℃の保管を心がけてただくだけで構いません。冷蔵庫で言えば「野菜室」などです。 そして、仮に常温であったとしても未開封であれば健康被害の起きる変質はまず考えられません。
 
人口が増えて、家の数も増えていった時代は常に消費でしたが、その針の向きは今、変わっています。より楽しむ。より豊かな気持ちにとなる方向にヴィンテージの日本茶は存在しています。

ヴィンテージとするのであれば、相応の価値がある茶が相応しいので価値が担保された製品である方が意味を持ちます。生産者、品種、土地、年度なども重要な情報になり、それらは基本的に茶価の高い製品となり、茶価や生産意欲の向上にと期待がされます。

さて、日本茶のヴィンテージ。茶業に関わる方で、最も驚かれるのは下記の一文でしょう。  
 
『酸味を感じるような香りである「ヒネ臭」は経年変化の途中で生まれる香りであり、いずれ感じなくなります。』
  
相対でお話しをする際にほとんどの方が「そうなんですか?」と反応をなさいますが無理のない反応です。私もこれまでの経験が無ければそう言う事でしょう。何故かと言えば、保管時の単位(茶葉の量目)が大きく影響をすると思われるからです。

今回の拝見でも、2004年産の本山産ヴィンテージ「築地2004」において、50gのパッキングは該当の香気が感じられず、5㎏のバルクにはそれが残っていました。茶業者の保管は基本的に数10㎏×何本といった単位の大きな量目であったり、㎏単位の窒素充填です。そして「保管時の量目は多い方が痛み難い」が常識ともなっています。商いとしても長期間動かない在庫であるといった知見を得るには困難な環境なのです。 ヴィンテージとは出来た時のまま変わらないのでは意味がありません。

変わらないのであれば当年生産のお茶で十分です。 経年によって飲料として好ましい方向で香味が変わり、それまでとは異なったキャラクターの製品となること。生産年度と相まって価値となるのがヴィンテージです。

関係者諸氏の協力を賜りながら十数年を掛けて得られた知見ですが、今、始まったばかりの製品がヴィンテージの日本茶です。 得られた知識をお伝えする事は吝かではないので、是非、多くの方々が参考になさって取り組んでくださればと思う次第です。    
                           
2016年10月30日 日本茶のヴィンテージを知る
講師 石部健太朗

日本茶ヴィンテージ表紙

ヴィンテージティーこれまでの流れ

ヴィンテージティー資料茶情報

官能審査メモ

日本茶ヴィンテージ-終りに




産地とは産地として必要なものが空気のように存在しているところ

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私は静岡茶と常滑焼の急須を扱っています。意外に思われるかも知れませんが「常滑焼だから良い」「静岡茶だから良い」とは考えていません。

焼物の世界は「何々焼」だからと言った言葉は形骸化しています。以前、窯業に関わる人から、原料となる土や釉薬も注文して買える時代であり、原料による差異などは無く、どこもかしこも陶芸教室になったとのお話しを聞きました。私もそう思います。

常滑焼の急須であっても、静岡茶であっても感心しない製品は沢山あります。しかし、静岡だから、常滑だから出来る他に類を見ない良品がある事も事実です。
 
何故か?それは「産地」としてあり「産業」になっている事が大きな理由です。取り組む人数、人的な資産の多さと、周辺の道具や機材などが豊富なこと。
 
静岡で言えば、製茶機械は言うに及ばず、拝見道具やお茶用の資材に到るまで産地でなければ手配に手間取ることばかりですし、製茶に関わる関係者やその出来た製品で商いをする者が集まれば、競争が生まれ品質向上の可能性が高まるのです。
 
常滑も同じです。窯や原料、窯業に必要な機械類など産地だから融通の効く事柄は上げればキリが無いでしょう。
 
産地とは産地として必要なものが空気のように存在しているところです。
 
競争も交流も無い孤高に近い存在で良品を作るなどというのは夢物語にも等しく、それを成せるのは恐ろしい程の才気を有する人であり、現実にはまず存在しないのです。

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伝えたい品とは何か?

対面販売をしていますと、「あなたは売る気があるのかなと心配になる。」や「もっと売ろうとしなくちゃ。」といったようなお声をお掛け下さるお客さまがいます。

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改めて言われ思うのですが私は「売ろう」とした事は無いのかも知れません。伝えたいと思えた品を扱い、その品についてのお話しをしているだけなのでしょう。
 
では売上はどうなのかとなれば、決して悪いわけではありません。百貨店本店にて継続的に商いをさせていただけているのは、お買い求めくださるお客さまのおかげで、結果が残せているからです。

伝えたい品とは何か?
それはやはり「ならでは」である事。
品質はもとより、模造品や紛い物ではなく、製品として他には無い良さのある事、その種や兆しのある品です。
 
これは何も急須やお茶に限った事ではないですね。

三越Mカード通信-首都圏版 2016年9月号にご掲載をいただきました。

三越Mカード通信-首都圏版 2016年9月号にご掲載をいただきました。

【日本のおもてなし】
日本橋三越本店本館5階和食器
会期:2016年8月31日~9月13日まで

お近くにおいでの際は是非、お立ち寄りください。

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仕事をする理由

仕事をする理由

常滑にて、モノづくりの現場を拝見。
淀むことなく、迷うことなく、手が動き、動きの全てが形になっていきます。息をするがごとくに進む手仕事。

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インターネットなどの情報発信をなさる職人さんと少し話をしました。

「情報を伝えることに熱心ですよね。」
「石部さんが言ったからだよ。」
「常滑の職人さん達が当たり前と思っていること。そのひとつ、ひとつに値打ちがあるんです。当たり前に使っている道具、動作、工夫。藻掛けを知っている人なんてほとんどいないんです。」

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別の職人さんとも話しをしました。

「常滑の急須は決して長い歴史があるわけではないよ。急須だけをつくるようになったのなんて父の代からくらいだし、その父も急須なんて売れなくて本当にあちこちに持っていったんだ。苦労している中、どうにかぽつぽつ売れるようになり、高崎の商店が気にいってくれて沢山買ってくれた。家へ来て、サンテナーにはいって積まれていた急須を、これ全部買うよ。と言ってくれて助かったと話していたよ。」

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常滑の急須は昭和の時代、精度と生産量を急激に上げていった産地です。何代も続いているような窯元はほとんどありません。

後発の産地、その仕事のほとんどに分業が無く小さな窯で焼成される急須。
大きな産地ほど分業が進むのが普通です。生地製作と絵付けが別なんて事も当たり前です。

過日、茶器問屋の社長との会話
「常滑みたいなところは何処にもないよな。ほとんど一から十まで自分で作ろうとするなんてなあ。」
「ええ、そう思います。」

明治、大正と茶の輸出が盛んであったであろう時代。残された海外の写真に急須の姿は無く、目につくのは紅茶などのティーウェアです。
私が茶業を生業とするようになって20年、常滑とご縁が出来て僅か18年程度。
静岡茶と常滑急須、長い歴史の中で一瞬の接点なのでしょう。

手揉みから始まり、機械製茶によって工芸作物の成熟の域に達した「日本茶」。手に技術が滲みこむまで急須づくりに携わった職人の「常滑急須」貴人でもない一般の人がそれらを手元で楽しめる21世紀の今。

当たり前のように思っているこの時間は奇跡にも等しいのです。

出来ることなら共に未来へ。
次世代にもこの宝物を手渡していきたいものだと切に思います。叶わぬともそれに向き合わずにはいられません。

これが私が茶業者として仕事をする理由です。

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~茶響~ お茶を解き放す。もっと自由に。

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茶を商いとする者がお茶の「香味」について一言のある事は致し方無いことです。それは製茶や品質、いれ方も含めて。生業とする者のアイデンティティとも言える部分であり、それを軽んじる事は仕事に対しての無責任ともなります。お茶は「飲料」であり、「香味」はお茶にとって最も大事な部分です。

でも「大事」とはある意味で「鎖」にもなっています。

その最も大事な部分から手を離してみる。「香味」からお茶を解き放す。もっと自由に。

【茶響】の試みはお茶を自由に広い世界へ旅立たせる試みのひとつです。インターネットの世紀だから出来る、今、ならではの。

~茶響~PRより

茶の湯がしゅんしゅんと沸く音・・・
お茶摘さんの手元には、ぷつっぷつっというリズミカルな響き・・・
茶工場の製茶機が奏でるバッタンバッタンという機織りのようなリズム・・・
耳を澄ますと、お茶のある場所には、心地よいお茶の時間を予感させる「音」があります。

茶の音おとを、「音楽」として楽しめたら・・・
新しいお茶の世界がもっともっと広がっていくように感じませんか。

静岡の新茶シーズンに茶園と茶工場で「音」を録音しました。
そして、お茶を淹れるシーンや茶筅を振るう音など、ワクワクするようなお茶の音をたくさん集めました。

この音源を使って、素敵なミュージシャンの方たちが「音楽」を作ってくれました!
そして、ピアニストの滝千奈美氏を静岡にお招きし、お茶と在る音楽も一緒に届けられたらと、

ティーミュージック・ライブコンサート「茶響」
世界お茶まつりで初!お披露目いたします。

https://www.facebook.com/events/578960742291655/

急須に蓋は必要なのか?

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急須に蓋は必要なのか?
答えは当然「必要」です。特に「良質な茶を生産及び販売をしている。」と口にするなら、無くてもいいなどといった答えになる筈はありません。

日本茶は園地での栽培、製造、成分、水質などが相まって「低温度帯の水(湯)」を用いても比較的短時間で浸出が可能な茶種です。

「お湯を冷まさなくてはいけない」と言われますが、低い温度帯でもお茶がいれられるのは大きなメリットなのです。

旨味成分が多く、軟らかな原葉を使用した日本茶の製造工程において、恒率乾燥(表面に出て来る水分と乾く水分を等しい状態)を維持しながら製茶を行えば表面から内側に向かって大きく味が変わるお茶が作られます。

※恒率乾燥の状態を維持するのは日本茶に限った事ではありません。これは茶生産の基本であり、烏龍茶製法の萎凋時における攪拌の大きな意味は恒率乾燥の状態を促す為です。

階層構造のようになっている茶の香味を引き出すには段階的に茶葉に与えるストレスを強くしていきます。

急須を使う場合の「ストレス」はお湯の熱です。闇雲に揺するといったストレスはバランスを壊し、煎を重ねる事によって楽しめる味わいを台無しにします。

茶葉に与える熱は「湯温」「湯量」「冷め方」によって決まるのですから、煎を重ねた先に更に熱を与えるには「冷めにくい」状態にしなくてはいけません。煎で言えばおおよそ四煎目以降。

一杯の茶を美味しくしたいとした時に温度のコントロールをするのに「蓋」は必要なのです。

「お茶は解く(ほどく)ようにいれる。」
「お茶は静かにいれる。」

これはお茶のいれ方の基本です。

時計の針を戻すようにお茶をいれましょう。お茶は最後に起きた事が最初に出て来ます。煎を重ねた先に蒸かした直後の香味や茶園で感じたような味わいが楽しめた時、それこそが「栽培、製茶、製造、お茶をいれる事の全てが上手くいった証」なのです。関わった人々の仕事の結実が「お茶」です。

お茶とは面白いものですね。

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Author:nishikien

日本茶専門店 錦園石部商店 http://www.nishikien.com

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